昨今、パリやロンドン、ニューヨーク、そして東京でも、「ムニュ・デギュスタシオン」や「テイスティング・メニュー」と呼ばれる、小ぶりな料理が何皿も出てくるコースを1種類だけ提供するレストランが流行っています。
日本では「おまかせ」ともいわれるスタイルで、何種類もの料理を楽しめるメリットがある一方で、料理の数が多過ぎて「何を食べたのか忘れてしまう」と言う人もいたりします。
木場駅から徒歩4分ほど、緑豊かな木場公園の向かい側にあるフランス料理店『アタゴール』。ヨーロッパの長距離夜行列車「オリエント急行」をイメージして、JR東日本が3両だけ試作した豪華な青い客車「夢空間」が目印のレストランです。
オーナーシェフの曽村譲司氏は、若かりしときにオリエント急行で料理に携わったという経歴の持ち主。贅沢な列車の旅を楽しむヨーロッパのリッチな乗客たちが、メニューを見たり、「今日のおすすめは?」とサービスを担当するスタッフに聞いたりしながら、何をオーダーするか個々に決めていた姿を目の当たりにしてきました。
そのためか、曽村シェフには「食べたいと思う料理をメニューから選んでもらうのがレストランの本来あるべき姿」という想いがあります。
アタゴールのアラカルト・メニューには、旬な食材をつかって曽村シェフがつくる、おすすめの料理がズラリ。ディナーのコースは、アラカルト・メニューから2皿(前菜とメイン)を選ぶシンプルなものから、前菜(2皿)、メイン(魚と肉の両方)、デザートを選べる贅沢なコースまで4種類あります(全てのコースで前菜の前にはアミューズが、デザートの後にはコーヒーとプティフールが供されます)。
もちろん、本場フランスで現地の人がディナーを楽しむように、コースではなくアラカルトで前菜とメインだけをオーダーし、食べ終わったときの気分次第でチーズかデザート、もしくは両方を追加するという楽しみ方も大歓迎です。
アタゴールで、おいしそうな料理をメニューから選んで味わうという、“レストラン本来の楽しみ方”に回帰してみてはいかがでしょうか。
アタゴール
03-5809-9799
江東区木場3-19-8