《更年期入門 vol.12》【パートナーが更年期になったらどう思う？】女性から見た男性の更年期

2023.11.14 Fem Care Project

【Fem Care Project　推進パートナー】

TRULY　CEO　二宮未摩子

オトナの男女の更年期ケアを提供しているTRULYの連載、前回は「男性にとっての更年期のリアル」について、TRULYが行った独自調査にもとづきご紹介しました。今回から2回に渡り、「更年期に対する男女の相互理解」をテーマにお送りします。前半は、「パートナーが更年期になったらどう思う？女性から見た男性の更年期」です。

更年期は女性だけのものではなく男性にもあるということが、メディアなどでも取り上げられ、認知度が高まってきています。そんな中、更年期世代の男性パートナーの心身の不調が、実は男性更年期が原因なのではないかと考える人も増えてきているようです。

パートナーの男性が更年期ではないかと感じた時に、女性はどのように考えたり、行動するのでしょうか。今回はこれらの疑問についてTRULYが調査したリアルな声をお届けしたいと思います。更年期かもしれないと思っても、なかなか打ち明けられずにいる男性のパートナーにぜひ知っていただきたい内容となっています。もしあなたのパートナーが更年期症状に悩んでいるようでしたら、ぜひ共有してみてくださいね。

どんな時にパートナー（男性）が更年期だと思いますか？具体的な症状は？

まずはパートナーの男性のどんな症状によって、更年期なのではないかと感じるのかを聞いてみました。※2023年8月TRULY独自アンケートより(n=20)

■睡眠障害や疲れやすさ、イライラ、発汗、肩こり、性欲低下など女性の更年期症状と同様の症状が見られる

男性更年期ではないかと感じる症状のほとんどは、女性の更年期と同様の内容でした。

気分にムラがあったり、疲れやすくなりました。汗をかくようになったことも当てはまります（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）
食欲が無く、イライラしています。仕事もしたくないようで、不眠もあります。少し鬱っぽい感じなっているように感じます（50代前半女性、パートナーの年齢：50代前半）
イライラやのぼせの症状があります（50代前半女性、パートナーの年齢：50代後半）
眠りが浅く夜中に頻繁に目が覚めたり、頻尿、イライラなど精神的なストレスがあるようです（40代後半女性、パートナーの年齢：50代前半）
疲れやすさ、不眠、肩こりなどがあり、精神的に少し参っている様子です。性欲も低下しているみたいです（40代後半女性、パートナーの年齢：不明）
ボーっとしたり、落ち込んでいるように見えます（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）

男性ホルモンの代表格である「テストステロン」は筋肉や骨の形成を促すだけでなく、バイタリティーやモチベーションなど心身の健康維持にも重要な役割を担っています。そのため、男性更年期に起きるストステロンの減少は、疲れやすさやイライラ、性欲の低下、集中力の低下につながります。

パートナー（男性）が更年期かもしれない症状に悩んでいたら……

上記のような症状によってパートナーが悩んでいる様子に気づいたら、どのように感じたり、対処したいかについての回答をご紹介します。※2023年8月TRULY独自アンケートより(n=20)
■どのように感じますか

年齢によるものだと受け入れていくしかないかなとは思ってます（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）
年齢的に通る道なので仕方ないので協力し合います（50代前半女性、パートナーの年齢：50代前半）
少し面倒だと思うかもしれません（50代前半女性、パートナーの年齢：50代後半）
自分のストレスが増えるので憂鬱ですが、女性の更年期のことを少しでも理解してくれることを期待します（40代後半女性、パートナーの年齢：50代前半）
その時はその時です。対処もするし、相談にも乗りたいなと思います（40代後半女性、パートナーの年齢：不明）
自分にされて嬉しいように、優しく寄り添いたいと思います（50代前半女性、パートナーの年齢：50代後半）

■ご自身に打ち明けて、相談してほしいですか？

一緒に悩みを共有したいので、相談して欲しいです（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）
打ち明けて欲しいです。他の病気に当てはまる症状もあるので、きちんと病院で診断してもらいたいです（40代後半女性、パートナーの年齢：50代前半）
相談して欲しいです。家族だから、心配です（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）

■声をかけたり一緒に更年期症状の解決策を考えたいですか？

もちろん、そう思います（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）
誰もが通る道なので、もちろん一緒に考えたいと思います（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）

今回のアンケートの中で多くの女性が、男性の更年期について自然に受け入れる心構えがあり、打ち明けてもらった上で、一緒に対処法を考えたりしたいという回答をしていました。なかなか打ち明けられない男性が多いかもしれませんが、ぜひこちらの内容を知ってもらいたいですね！

パートナー（男性）とパートナーの更年期について話したり、相談に乗ったりすることはありますか？具体的には何を話しましたか？

パートナーの男性に更年期症状があるのではないかと感じた時の、具体的な行動についての質問の回答をご紹介します。※2023年8月TRULY独自アンケートより(n=20)

時々話しますね。サプリメントを摂ってみてはというようなことを話しています（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）
病院に行って相談することをすすめました（50代前半女性、パートナーの年齢：50代前半）
病院の受診や、漢方をすすめました（40代後半女性、パートナーの年齢：50代前半）
相談に乗ったり、あまり思い詰めないようアドバイスしました（40代前半女性、パートナーの年齢：40代前半）
更年期の話をしたことはありません。夫は更年期になってないと思ってるからです（60代女性、パートナーの年齢：50代後半）
話してみたのですが、夫が男性の更年期の知識が無く受け入れてもらえませんでした（40代後半女性、パートナーの年齢：不明）

かつては更年期と言えば女性のみの問題という認識が一般的だったため、女性には更年期についてのある程度の知識や心構えがあるようです。そのため男性の更年期に対しても理解しやすく敏感に察知して、パートナーに寄り添って相談に乗ったりアドバイスしたり、助けたいと思うのでしょう。しかし、男性の方がまだ男性更年期への認知や理解が追いついておらず、向き合ってもらえないケースも見受けられました。

男性パートナーが更年期に悩んでいたら、打ち明けて一緒に解決したい

今回ヒアリングできたのはほんの一部の方に過ぎませんが、それでも女性の「男性パートナーの更年期」に対する感じ方や想いはほとんど同じ内容でした。多くの女性は「パートナーの男性が悩んでいたら悩みを共有してもらい、一緒に考えて解決策を見つけたい」と回答しています。

女性にとって更年期が少しネガティブな印象があるように、男性にとっても更年期の症状が現れることは決して喜ばしいものではないかもしれません。しかし、女性の更年期が「女性の終わり」ではないように、男性の更年期も「男性の終わり」ではありません。ですから年齢を重ねたら更年期の症状が出ることはごく自然なこと、という理解が進み、男性も女性も同様に受け入れ、お互いに相談したり一緒に解決方法を探ることができる世の中になることが望まれます。

今回の記事が男女の相互理解に少しでも貢献できているようであれば幸いです。

TRULYではオトナの男女の更年期やホルモンによる不調についての情報を発信しています。ぜひご参考にご覧ください。
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CEO　二宮未摩子