『東京に暮す ―1928〜1936』著:キャサリン・サンソム 翻訳:大久保美春 780円 岩波書店 『ふしぎの国のバード』 著:佐々大河 620円 KADOKAWA/エンターブレイン

《いか文庫 本日は閉店なり》外国人のみなさん、日本ってイカしてる?


エア本屋の「いか文庫」。閉店後の店内で交わされる店主とバイトちゃんのイカした会話、本のお話。

店主(以下 店) :今日もお疲れさま〜。そうだ! バイトちゃん、日本に来た外国人にインタビューするテレビ番組、好きだって言ってたよね?

バイトちゃん(以下 バ) :毎週録画して見ています!

店:私も大好きなんだけど、あの番組に出てくる外国人、みーんな目を輝かせて日本に来てると思わない?

バ:たしかに!この前、サントメ・プリンシペという国から先生になるため日本に来ている留学生が取り上げられていて、志がとても素敵でした。しかも、その人がイカ好きだったのには興味津々で

した。いつかインタビューして、「おすすめのイカ料理は?」って聞いてみたい。サントメ・プリンシペのイカ料理も食べてみたい!

店:いいね〜。バイトちゃんにつくってもらって食べたい! でね、この番組を見ていて、この本を思い出したんだよね。

バ:『ふしぎの国のバード』?

店:明治時代に、イギリスの女性探検家イザベラ・バードが東北から北海道を旅してつづった『日本奥地紀行』の漫画版なんだけど、日本人でも知らないような庶民の生活が描かれていて、すごく興味深いんだよね。昔は公衆浴場でも混浴が当たり前だった、とか。

バ:混浴が当たり前!?それは身内以外でも?

店:そうそう。老若男女がみんな一緒に入るの。

バ:今じゃ考えられない!

店:学校で習わなかったことを外国人の本から教えられるって、すごいことだよね。

バ:本当ですねえ。

店:もう1冊紹介したいのが『東京に暮す―1928〜1936』。こっちは、外交官の夫と日本に8年ほど住んだイギリス人女性が、昭和初期の東京の街と人々の暮らしを観察日記のように書いている本。

バ:観察日記? それは気になる。

店:日本人がどんなルートで百貨店を見て回っているかとか、よーく観察していて、ちょっと笑っちゃうところもあったり。本屋さんについても書いてあるよ。みんな夢中になって立ち読みしてるって、挿絵付きで書かれてる。

バ:当時の人はどんな本に夢中だったのか気になりますね。

店:この本を読んでると、昔と変わらないなぁってところもあれば、今とまったく違うなぁっていうところもあって、その違いも面白いんだよ。

バ:外国人から見た日本、今も昔もおもしろいなぁ。

店:ほかにもいろいろあるから、たくさん読んでみたら楽しいと思うよ。たとえばこういう本もあるんだけど…。

バ:おお、次々と!? でも、すみません! そろそろ終電が…。

店:しまった! 本の話に夢中になって、つい。続きはまた明日!


いかぶんこ

 お店も無いし、商品も無いけど、日々どこかで開店しているエア本屋。本と本屋が好きな店主と、イカが大好きなバイトちゃんの2人で、今日もどこかで開店中

 http://www.ikabunko.com/





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