エア本屋の「いか文庫」。閉店後の店内で交わされる店主とバイトちゃんのイカした会話、本のお話。
バイトちゃん(以下 バ) :店主、おつかれさまでしたー!
店主(以下 店) :バイトちゃん。夏の食べ物といえば、なに? やっぱりイカかしら?
バ:枝豆!
店:枝豆おいしいよねぇ。でも私的には、もっとおいしい夏の食べ物があるのよねぇ。長くて〜、香ばしくて〜、ビールにも合う〜。
バ:わかりました!焼きそば?
店:大正解!!!そんな焼きそばの本を見つけたよ。『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』
バ:気になってました、その本!
店:その名の通り、カップ焼きそばのつくり方を、何人もの作家の文体で書いてある本なんだけどね。太宰治風とか、夏目漱石風とか、いわゆる文豪と呼ばれる人ばかりと思いきや、星野源風とか、糸井重里風もあるんだよ。
バ:○○風ってことは、星野源とか糸井重里が書いたら?みたいな感じですか?
店:そう!この本の著者2人が、その人風の文体で書いている本なの。さらに面白いのが、雑誌の『popeye』とか、『暮しの手帖』とか、新聞記事とか、確かにそんな感じだよね!っていういろいろな文体が出てきて、クスクスが止まらないよ。
バ:文体模写ってことかぁ。
店:○○風として出てくる作家さんたちの著書を読んだことがなくても楽しめる内容で、本当にそんな文体なのか読んで確かめてみたくもなるんだよね。
バ:そういう読み方も出来るんですね!面白そう!そうそう、焼きそばをつくる過程が楽しい本でもう1冊、イラストレーターはらぺこめがねさんの『やきそばばんばん』って絵本もおすすめですよ!1ページ目からもう香ばしくて…。
店:わ〜!ほんとだ〜!
バ:しょっぱなから、「すきだ だいすき やきそば ばんばん」「うまい おいしい やきそば ばんばん」っていうフレーズが出てきて。リズム感も最高なんです。
店:ついつい言いたくなるねぇ。
バ:登場人物たちが、自分の好きな食べ物を持ち寄って、焼きそばに入れていくんです。そこにはステーキとか、イカとか…もう、いろんなものがあって!ラストには見たことも、食べたこともないくらい、超最高の焼きそばが出来上がるんです!
店:イカも!
バ:『合言葉はいつだって「やきそばばんばん!」。焼きそばをもっとおいしく食べるためのおまじないが、この言葉だなぁって思いました。
店:じゃあ、今年の夏の…
バ:合言葉は…?
店:せーの!
バ:やきそば ばんばん!
店:やきそば ばんばーん!
バ:店主、アレンジしてる!(笑)
店:ごめん、好きな気持ちが強すぎて、つい。
いかぶんこ
お店も無いし、商品も無いけど、日々どこかで開店しているエア本屋。本と本屋が好きな店主と、イカが大好きなバイトちゃんの2人で、今日もどこかで開店中