『男の作法』 著:池波正太郎 490円 新潮文庫 『町田くんの世界』 著:安藤ゆき 400円 集英社

《いか文庫 本日は閉店なり》“いい男”って?女だけど考えてみようじゃなイカ!


バイトちゃん(以下 バ) :おつかれさまで…ててて店主! どうしたんですか? 涙目になってますけど!?

店主(以下 店) :いや、久しぶりに、いい漫画を読んでねぇ…。

バ:涙目になるほど?

店:この漫画の主人公が「いい男」なんだよぅ。『町田くんの世界』。

バ:どんな風にいい男なんですか?

店:いわゆるイケメンではなくて、中身がとにかくいい男なの! 急いでるのに人の荷物運びを手伝ったり、自転車を倒しちゃった人に手を貸したり…。相手が言ってもらってうれしい!ってことを、ここぞのタイミングでさらっと、お世辞じゃなく本音で言えちゃうの。女の子なら即、恋に落ちちゃうくらいの恥ずかしいセリフも!

バ:恐るべき高校生…町田くん…。店主が一番心に響いたセリフは?

店:浮気性の彼氏をどうしても嫌いになれなくている女の子に、普通なら別れた方がいいよって言うところを、「何を幸せとするかは、その人の自由だから」って言ったところ…(涙目)。

バ:おぉ!

店:あと、いじめられっ子だけど、好きな女の子に何度も告白できる子に対して「勇気があるじゃないか。フラれても告白し続けるって、誰にも負けないくらいの勇気だと思うけど」って言うところ…(涙)。

バ:相手の気持ちを察して声をかけることができるんですね。女子にも男子にも、いい男なんだ。

店:誰に対しても分け隔てなく、愛することができる子なの。でもさ、優しいってだけじゃ、やっぱり不安にならない?

バ:ちょっとイヤなやつのほうが、私は安心します(笑)。あと優しいのはいいけど、叱ってくれる人の方がいいかも…。

店:じゃあ、そんなバイトちゃんに、こんな本も紹介しますね。小説家、池波正太郎のエッセイ『男の作法』です。

バ:渋めな表紙!

店:粋な男とはどういうものか? 男をみがくとはどういうことか? 日常のあらゆる角度から、ちょっと厳し目な池波調の言葉遣いで説いていく1冊だよ。

バ:池波調の言葉遣い?

店:この本、池波さんが喋ったことをそのまま書き起こしたものなの。お鮨屋さんでの立ち居振る舞いから始まって、おしゃれの真髄とか。そうそう、本のめくり方の話も出てくるんだけど、思わず大きく頷いちゃったよ!

バ:幅広い!

店:でも最終的には、相手を思いやる気持ちが一番大切なんだな、そのための心得を自分の経験を通して伝えてくれているんだなって思う内容だったよ。

バ:あれ? それって、町田くんと同じですね!

店:「いい男」って、中身なんだってことに、あらためて気づきました。これからの参考にします!





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