店主(以下 店) :バイトちゃん、いか文庫もついに7年目に突入したねー!(いか文庫の創立記念日は3月10日)
バイトちゃん(以下 バ) :突入しましたね! もう7年かぁ。
店:7なんと(な、な、なんと)!なんちゃって…。
バ:またダジャレ言ってる(笑)。そういえば、なななんと! なエッセイを最近読みましたよ! 劇作家の宮沢章夫さんの『長くなるのでまたにする。』です!
店:宮沢さんの本、気になる!
バ:このエッセイは宮沢さんが、日常にあふれる困惑、謎、疑問を追及していくもので、話の転がる方向や着地点に「え? なななんと! そっちに行くの?」と腰を抜かしそうになっちゃうんですよ!
店:腰を抜かしそうだなんて!
バ:たとえば、街のラーメン屋さんの話をし始めたかと思えば、美味しいのはラーメンではなく、その店で出される水道水だったり…。
店:水! しかも水道水って!
バ:ファンからの恋愛相談のメールに真摯に向き合ってみたものの、「この忙しいときに、何で俺が相談にのらなきゃいけないんだ。自分で考えろ!」と突き放したり…。
店:ファンなのに! 。
バ:読みながら、いい意味で宮沢さんに振り回されてしまいます。
店:そういえば私も最近、振り回される家族の本を読んで「なななんと!」って思ったんだよね。
バ:おお!
店:『パパは楽しい躁うつ病』っていう、作家の北杜夫さんと娘の斎藤由香さんの対談本なんだけどね。北さんって、長い間、躁うつ病だったらしいんだけど、躁病の時のエピソードが凄すぎるの。
バ:どんなエピソードですか?
店:株売買にはまって破産したり、「日本から独立する!」って言って、自分の国や政府、紙幣までつくってしまったり。
バ:自分の国? 政府? 紙幣?頭の中が「?」だらけです!
店:なんだかもう訳がわからないよね。普段は穏やかなのに、躁の時期は暴言を吐いたり、夜通し映画を見たり、元気いっぱい動き回るんだって。でも、うつの時期になると、部屋から出てこなくなる。
バ:家族はどう接するんだろう?
店:それがね、みんなそこまで心配はしていなかったみたい。娘さんは、「パパが躁病の時は楽しかった」ってこの本の中で言ってるの。私も最初は驚いたんだけど、読み進めていくうちに、こっちまで楽しくなってくるんだよね。
バ:家族がそんなふうに楽観的に構えてくれていたらいいですねぇ。
店:もちろん大変なこともたくさんあったみたいだけどね。驚きを笑いに変えられる本って、いいなぁって思ったよ。
バ:いか文庫7年目、「なななんと!」って、みんなを驚かせるようなことが出来たらいいなぁ。
店:そうだね! またがんばろー!