エア本屋の「いか文庫」。
特集は読んでくれました?
まだだったら、そちらもぜひ。
店主(以下店):バイトもりもり、おつかれさまー!オンラインのミーティングもそろそろ慣れてきたね。仕事はこの辺にして、最近読んだ本のこと教えて〜。
バイトもりもり(以下も):はい!まずは一目惚れしてしまった『ものがたりの家』です!
店:あ!これ表紙からもう素敵よね。まだ中見ていないけど…。
も:読めばさらにキャァァってなると思います(笑)。吉田誠治さんというゲームの背景イラストなどを描いているイラストレーターが、架空の世界を設定して、そこにあると想像して描いた「家」の作品集です。空想だけど家の細部とか住人の描写がしっかりしていて、見ているだけで物語が感じられてすごく楽しいんです!
店:へぇ!架空ってことは、どこにもないの?
も:はい、おそらく…。でも、家がある地域や時代設定はリアルなものになっているので、本当にこんな家があったんじゃないかな?って思えるリアリティがあるんです。
店:お気に入りの家はどんな家?
も:とくに惹かれたのは「羊飼いの見張り小屋」。小さいんだけどフカフカのベッドと収納式のテーブルや薪ストーブがあって、小屋には車輪が付いていて、羊と一緒に移動できるのがいいなぁって。
店:モバイルハウスってことか!それは素敵!
も:あともう一冊、また違ったかたちで「空想」を楽しめる本がありまして。こちら、『フジモトマサルの仕事』です。
店:私も持ってるー!フジモトさんの絵って、かわいい動物が人間みたいに生活したり、しゃべったりしているのが不思議だよね。
も:わかります!でも、かわいさだけじゃなく、ちょっとした皮肉とか謎めいた感じもクセになって大好きでした。2015年に病気で亡くなられたのがとても残念だったのですが…。この本は、フジモトさんのこれまでのマンガや挿画、エッセイなどの仕事を、いろんな作家さんの寄稿と共にまとめたもので、世界を堪能できる大満足な1冊でした。
店:私は本の表紙とかではお見かけしていたけどよくは知らなかったから、こういう方だったんだなって発見もあったなぁ。
も:あと個人的には裏表紙にイカの漫画があってうれしかったです。これはどんな物語なんだろうってお話の続きを空想してしまいました。
店:あ、そうそう!ほかの動物に比べてイカがリアルなところも気になったよ(笑)。空想って、ワクワクして楽しいね。いか文庫も空想をもっと広げていきたいね。
も:本当に!この2冊を読んでそう思えました!