満開の美しい枝垂れ桜を、すてきな居心地のよいカフェから眺められたらどんなにステキでしょうか―。
京都の桜の名所として名高い世界遺産、醍醐寺(京都市伏見区)にこのほど、新たな名所が誕生しました。
醍醐寺霊宝館と京都でも早咲きとされる枝垂れ桜
スウェーデン発祥で世界最大の家具量販店「IKEA」(イケア)が醍醐寺とコラボレーション、店内をコーディネートしたおしゃれで居心地抜群のカフェ「Cafe sous le cerisier」(カフェ・スゥ・ル・スリジエ)をオープンさせたのです。
店名はフランス語で、「桜の木の下」という意味だそうです。
カフェは、国宝や重要文化財を含め10万点を超える寺宝を所蔵する醍醐寺霊宝館にあります。もうすぐ満開を迎える枝垂れ桜をカフェの大きな窓越しに眺めることができる絶好のロケーションとなっています。
醍醐寺とイケアがコラボレーションしてオープンした「Cafe sous le cerisier」(カフェ・スゥ・ル・スリジエ)(写真・イケア提供)
1100年の歴史を持つ醍醐寺は、コミュニケーションの中心地・文化の発信基地となった寺本来の意義に立ち返るとともに、地域の経済的発展を願って「寺子屋プロジェクト」という学びの場を提供してきました。
そうした姿勢に賛同したイケアが、価値ある物を持続的に使う〝サステナブルな〟アイデアを発信する拠点にしようと、今まであった喫茶室のリニューアルに協力し、新たなコミュニケーションの場の提供をサポートしたということです。イケアは、環境にやさしい暮らしをサポートすることが、環境への取り組みにおいて大きな変化につながると考えているそうです。
「Cafe sous le cerisier」の店内には、シンプルだけど居心地感抜群のソファや家具が置かれています (写真・イケア提供)
店内には、職人技の素晴らしさをテーマに、細かいところまで気を配ったデザインと高品質の素材から生まれた「ストックホルム コレクション」のブルーのソファがゆったりと置かれ、それだけでくつろげそうな予感です。
また、一点一点異なるホワイトバーチの木目が美しく、耐久性に優れた「ノッルオーケルシリーズ」のダイニング家具は、シンプルですが、イケアのこだわりが感じられます。
「Cafe sous le cerisier」の店内には、シンプルだけど居心地感抜群のソファや家具が置かれています (写真・イケア提供)
さらに、屋外では、親子で楽しめるようにと大小のチェアが並べられ、目の前に広がる満開の桜を愛でることができるなど特等席です。
「Cafe sous le cerisier」には、シンプルだけど居心地のよいテーブルやチェアが置かれています (写真・イケア提供)
醍醐寺は、豊臣秀吉が亡くなる半年前に「醍醐の花見」を行った桜の名所として知られ、現在も約800本の桜が境内を彩ります。満開の桜を眺めながら優雅にコーヒーを楽しむなどという至福の時をこのカフェで過ごしてみたいものですね。
◆「Cafe sous le cerisier 」(カフェ・スゥ・ル・スリジエ)
京都市伏見区醍醐東大路町22の醍醐寺霊宝館、午前10時~午後4時30分(季節によって営業時間は変わります。不定休)。