『愛と銃弾』 監督:マネッティ・ブラザーズ [2017年 134分]

《銀座など》イタリア映画が今年も集結! 注目の19本がラインナップ


 みなさんは、イタリアといえば何を思い浮かべますか? 美しい街並みや、パスタ、ピザはもちろん、有名ブランドの靴やバッグを想起する人も多いでしょう。

 けれど、イタリアは、映画史に燦然(さんぜん)と輝く数々の名作のみならず、世界的スター俳優や監督など、才能豊かな人材を多数輩出してきた、映画大国でもあるのです。

 イタリア映画には、思いやりや家族愛など人間ドラマが色濃く映し出され、郷愁漂う作品が多いのが特徴。例えば、闇に覆われていても決して諦めずに光を絶やさず生き抜く親子の姿がとても印象的に描かれている名作『自転車泥棒』や、映写技師と映画に魅せられた少年との友情を描いた『ニューシネマ・パラダイス』など、涙なしには語れないほど、温かく切ない物語が世界中の人々の心を動かしてきました。

 このほか、コメディやホラー、イタリア版西部劇のマカロニ・ウエスタンなど、バラエティも豊か。そんなイタリア映画を存分に味わうことができるイベントが開催されます。

 それは、有楽町朝日ホールで4月28日(土)に始まる「イタリア映画祭2018」。2001年にスタートし、18回目を迎える今年は、17年以降にイタリアで製作された日本未公開の新作14本に加えて、アンコール作品5本の計19本が上映されます。  

 上映作品は、イタリアのシンガーソングライターでもあるルチャーノ・リガブーエ監督の『メイド・イン・イタリー』や、シドニー・シビリア監督の『いつだってやめられる』シリーズ第3弾『いつだってやめられる―名誉学位』など、ベテランから新進気鋭の監督作品まで幅広いラインナップです。

 それらの中でも、私が特に注目したいのが『チャンブラにて』と『愛と銃弾』の2作品です。

 まずは、『タクシードライバー』などロバート・デ・ニーロやレオナルド・ディカプリオ出演作を数多く手がけた巨匠マーティン・スコセッシ監督から「感動的で美しい映画」と絶賛された『チャンブラにて』。米アカデミー賞外国語映画賞のイタリア代表に選ばれたカルピニャーノ監督の第2作です。  

 14歳にして酒と煙草をたしなむピオは、兄のコジモからストリートで日々の糧を得る術を学び、家族やロマの仲間を支えていましたが、ある日コジモが失踪。大きな負担が自分の肩にのしかかってきたピオは、危ない橋を渡ることに・・・。南イタリアのカラブリアを舞台に、ロマの少年がたくましく生き抜く姿がリアルに描かれています。

『チャンブラにて』 監督:ジョナス・カルピニャーノ [2017年 120分]


 続いて、昨年の「ヴェネチア国際映画祭」で3つの賞を受賞したマネッティ兄弟の監督作『愛と銃弾』です。二枚目のクールな殺し屋チーロは、仕事場で偶然幼なじみの元恋人で看護師のファティマに再会。よみがえった恋はいっそう激しく燃え上がり、犯罪の目撃者となった彼女を守るために組織に刃向かい裏社会から逃れることを決意します。

 次々と繰り広げられる奇想天外なストーリーに目が離せません。ノワール、アクション、ロマンス、そしてミュージカルなど、さまざまな要素を含む変化に富んだ作品です。

 このほかにもイタリア映画屈指の注目作が勢ぞろい。現在、日本での上映権がないものばかりなので、貴重な機会となりそうです。

 会期中には来日ゲストによる開会式や舞台挨拶、トークイベントも予定されています。旬なイタリア映画が一挙に集う、またとないチャンス。今年のゴールデンウィークは、有楽町でイタリアの風を感じてみませんか。

「イタリア映画祭2018」のポスター


イタリア映画祭2018

開催期間:4月28日(土)~5月5日(土・祝)

会場:有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1 マリオン11階)

http://www.asahi.com/italia/2018/





この記事をシェアする

LATEST POSTS