エア本屋の「いか文庫」。
閉店後の店内で交わされる店主とバイトちゃんのイカした会話、本のお話。
店主(以下 店) :お疲れさまー!今日はたくさん働いたから、お酒を飲みたい気分!
バイトちゃん(以下 バ) :お疲れさまです、店主。いいですね!お酒といえば、この前バーテンダーに初挑戦しましたよね。
店:めちゃくちゃ楽しかった!バイトちゃんはどうだった?
バ:私はビールサーバーで大失態して…。最後に泡を足そうとしたら、レバーを押すのか、引くのか分からなくなり、ビールがあふれてしまい慌てました。
店:あちゃー。
バ:そんなビールで大惨事を起こした私ですが、つい最近ビールの本を買ったんですよ。ずばり、『ビール語辞典 ビールにまつわる言葉をイラストと豆知識でごくっと読み解く』!
店:楽しそうな本だね。
バ:ビールの種類の話からビールを使った料理の紹介まで。これを読めばビールのすべてがわかる辞書なんです。特に私が気になったのは「ビール缶チキン」という料理で、見た目がかなり過激なんですけど…(画像を見せる)。
店:ぎゃー!
バ:缶ビールを半分飲んでから、チキンと合体させてグリルで焼くと、ビールが蒸気になってうま味を引き出して、おいしいチキンができるそうなんです。
店:そ、そうなんだ…。
バ:キャンプで盛り上がる一品として、結構つくっている人もいるみたいです。
店:確かに、これがジャーン!って出てきたら、盛り上がりそう。私がお酒で思い出すのは、この本かなぁ。江國香織さんの『きらきらひかる』。
バ:どんな作品ですか?
店:旦那さんが同性愛者で、奥さんがアルコール依存症っていう夫婦の話なの。その奥さんが飲むお酒がどれもおいしそうでねぇ。初めて読んだのが未成年の時だったから、お酒ってなんて素敵なんだろうって、すごく憧れたんだよね。
バ:たとえばどんなお酒が?
店:紅茶にラム酒をたらして飲むとか、シャンパンを泡立てて飲むとか。
バ:すてき!
店:旦那さんが同性愛者だってことと、奥さんがアルコール依存症だってことは、お互い知ったうえで結婚した夫婦なの。でもね、なんだかいい関係なんだよ。
バ:物語も、お酒の描写も気になります。
店:当時は「なんて大人な恋愛物語なんだ!」って思ったけど、今でもちょっとうっとりしちゃうお話なの。つまりは、物語にいい具合にほろ酔わせられてるのかも(詩人)。
バ:ほろ酔いできる小説? 今度読んでみます!
店:うん、ぜひ! じゃあ、そろそろ一杯行こうか?
バ:行きましょう!
いかぶんこ
お店も無いし、商品も無いけど、日々どこかで開店しているエア本屋。本と本屋が好きな店主と、イカが大好きなバイトちゃんの2人で、今日もどこかで開店中