江戸時代の〝粋〟の精神や文化を踏襲しながら、〝涼〟をとる生活の知恵を現代流にアレンジした日本橋地域の夏恒例のイベント「ECO EDO 日本橋 2016 ~五感で楽しむ、江戸の涼~」が9月25日まで開催されています。日本橋は江戸時代より五街道の中心として商業が栄え、金魚や浴衣など庶民文化が花開いた街です。そこで今年は、福徳神社へと続く参道に高さ1.8mの大金魚提灯を掲げ、金魚を販売する金魚屋台を再現するなど、金魚で涼を感じる街の風景を蘇らせました。
福徳神社へと続く参道に掲げられた高さ1.8mの大金魚提灯
その目玉企画として日本橋地域の58店舗が提供する62種の金魚をモチーフにしたスイーツを食べ歩く「金魚スイーツさんぽ」が実施されています。
金魚スイーツ散歩は、歴史や伝統ある老舗から百貨店や高級ホテルまでが参加。ゼリーや寒天の中に金魚を泳がせたり、かき氷の上にアイシングでできた金魚を乗せたり、工夫を凝らしました。また、「ECO EDO 日本橋 2016」の総合プロデューサーを務める木村英智さん監修のオリジナルスイーツも登場。江戸時代から用いられる季節の指標「二十四節気」のうち、イベント期間中の六節気に合わせた金魚スイーツを日本橋三井ホールで開催中の「アートアクアリウム2016」会場内の金魚カフェなどで提供します。ちなみに22日までは、暑さが本格的になる「小暑」にあたり、透明感あるソーダゼリーに寒天で作った赤と桃の金魚を泳がせ、堂島ロールの生地で覆ったトップにフランボワーズなどを飾った色鮮やかで見るからに楽しいスイーツです。
また、金魚スイーツを食べると1つのメニューにつきスタンプ1つがもらえ、3つ集めると抽選に参加できるスタンプラリーも実施しています。この機会に日本橋で金魚スイーツを食べて涼感を味わいませんか?
パティスリーISOZAKIの「金魚」。ココナッツプリンの上にオレンジ。イチゴ、レモンの3種のゼリーを金魚鉢に重ねました
マンダリン オリエンタル 東京の「アクアリウム」。バニラパンナコッタの上に2種のゼリーを重ね、ホワイトチョコの金魚を泳がせました
マンダリン オリエンタル 東京の「エクレア ポアソン」。金魚のデザインがかわいいホワイトチョコと甘酸っぱいパッションクリームのコンビ
日本橋 舟寿しの「涼風梅ゼリー」。水羊羹を金魚に見立て、梅ゼリーをベースに蜜で焚いた青梅を添えました
船橋屋の「金魚すくい」。ミカンの寒天にたっぷりの果物を加えた夏季限定のみつ豆です
壽堂の「干菓子 金魚」。金魚をはじめ、夏の風物詩を連想させるものの干菓子の詰め合わせ
詳しくは、「ECO EDO 日本橋 2016 ~五感で楽しむ、江戸の涼~」の公式サイトから