日常の生活の中で、そっと人間と寄り添う工芸をテーマにした「そばにいる工芸」展が、中央区銀座8丁目の資生堂ギャラリーで開催されています。
展示されているのは、「1冊の本を売る」というコンセプトで昨年5月、銀座にオープンした森岡書店の代表 森岡督行氏の協力を得て、「食」と「住」の側面から選んだ工芸作家6人の作品。無駄を省きながらも静かな装飾性を感じさせる作品を生み出す金工の鎌田奈穂氏、使うことにより、少しだけ幸せな気持ちになる暮らしの道具を目指す木工の川端建夫氏、光を通す性質の磁器に着目し、磁土によるランプシェード制作に取り組む陶磁器の飛松弘隆氏、現代の暮らしに合う和紙の使い方を提案する和紙のハタノワタル氏、作品はシンプルでありながら、眺めていても、使ってみても常に新たな発見があるガラスのピーター・アイビー氏、そして、多彩な色使いで知られる陶芸の吉村和美氏。彼らの作品は、細部へのこだわりがあり、見た目も美しく、使う人々のことが意識されています。
会場では、6人の新作を含む作品、数点ずつが展示されており、制作過程の映像も見ることができます。自宅で使ってみたくなる作品ばかりです。入場無料。10月25日まで。

鎌田奈穂氏の作品




資生堂ギャラリー
中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
開館時間:平日 11:00~19:00(日・祝日は18:00まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日にあたる場合も休館)