顔の印象を左右する「くすみ肌」 今、若い女性が「くすみ」を感じやすい状況に!

ビューティー

 第一印象を良くする「くすみ肌ケア」について伝える連載の第2回は、現代女性の「くすみ」の原因となる生活習慣を見直す方法を紹介します。

 朝起きると顔がくすんで見える、夕方になると肌がくすむなど、「くすみ」を感じる人は多いのではないでしょうか。


≪20代女性の5割以上が「くすみ」を感じている!≫

 「くすみ」は加齢による肌の悩みと思われていますが、今、なんと20代女性の5割以上が肌のくすみを感じているのです。それもそのはずで、くすみをもたらす原因には、摩擦や乾燥、睡眠不足などがあり、若くてもなかなか避けて通れるものではないのです。

 さらに、くすんだ肌の顔は「疲れたように見られる」「老けて見られる」など、その人全体の印象を大きく左右することもアンケート結果から明らかになっています。自分では自覚していなくても、夕方になると疲れているように見られるなどの経験がある人は、すでに肌がくすんでしまっている可能性大です!

20代女性の「くすみ肌」に関するアンケート調査


≪くすみの原因は、間違ったスキンケアや現代女性の食生活にあり!≫

 なぜ今、若い女性の多くがくすみを感じているのでしょうか。若い女性のくすみの原因と対策について、皮膚科医の髙瀬聡子先生に聞きました。

 最近、クリニックに来院する若い患者さんに、くすみ肌が増えています。ベタつくのを嫌って、誤った洗顔やピーリングのような角質ケアをやり過ぎている上に、その後の保湿がしっかりとできておらず、非常に乾燥しているのが原因です。

 また、適切なクレンジングができていなくて部分的なメイク残りがある人も結構いますが、これもくすみにつながります。しかし、自分のスキンケア方法がくすみを招いていることには、まったく気づいていないようです。

 クレンジングで落としきれなかったメイクや皮脂などが酸化すると、それが刺激となって、肌に炎症が起こります。そして、炎症から肌を守ろうと大量に発生するのが、くすみのもとにもなるメラニンです。

 また、肌に炎症が起こることで、角質がめくれたり、角質が厚くなることもあります。すると、光の屈折率が変化し、肌の透明度が落ちたり、色ムラになり、肌をどんどんくすませることになるのです。

 スキンケアの他に、近年若い女性に多い「新型栄養失調」も、くすみ肌の増加と関係があると思います。仕事が忙しくて、手軽にコンビニ食や菓子パンだけで食事を済ませたり、体型を気にしてダイエットをしたりするうちに、ついつい栄養失調になっている女性が増えています。

 細胞を作るためには栄養が必須です。自分の体を栄養で満たせない食事を続けていると、透明感のある健全な肌を作ることができず、くすみやくま、乾燥肌を招くことになってしまいます。

NEXT: くすみを防ぐ、素肌力のつくり方



ビューティー


この記事をシェアする

LATEST POSTS