オレンジ色の鋳物ホーロー鍋で知られる「ル・クルーゼ」の直営で日本初の路面店「ル・クルーゼ六本木Limited Shop(リミテッドショップ)」がこのほど、六本木ヒルズにオープンしました。
六本木けやき坂通りに面したギャラリーのような雰囲気の店内には、鋳物ホーロー鍋の「シグニチャー」シリーズの全アイテムと世界最古の鋳物メーカー「クーザンス」の復刻版鍋「クーザンス デュッフ ロンドン」、創業90周年の記念に作られた飾り用のミニチュア鍋「ミニチュア・ココット・ヒストリーコレクション」、業務用鍋など、他の直営店とはひと味違う品々が並んでいます。



また、南仏コートダジュールの風景をモチーフにして作られたリビエラ色の「シグニチャー ココット・ロンド」も六本木店限定でお目見えしています。

店の奥には、ル・クルーゼの歩んできた90年の歴史を、製品の写真とともに紹介しているボードがあります。

ル・クルーゼは1925年にフランスの小さな村 フレノワ・ル・グランに住む2人の熟練職人が立ち上げました。そして、驚くことに現在でも、世界70カ国以上で使われている全ての鋳物ホーロー鍋は、その製造過程の30~50工程がフレノワ・ル・グラン村の職人達の手により行われているのです。
機械化が進んだ現代に、大量の需要があるル・クルーゼの鍋を、なぜ手作りで生産しているのかという疑問が湧きます。それは、職人技を残すため。全てを機械化してしまったら職人技が廃れてしまうからだそうです。
長く愛される製品を残していくためには、人を大事にして育てる、世代を超えた技術を築いていくというポリシーがあるのです。フレノワ・ル・グラン村には親子4代に渡るル・クルーゼの職人もいるとのこと。私たちが手にするル・クルーゼの鍋は、パリから車で2時間のところにある小さな村の職人が自信を持って作り上げた一品なのです。
ル・クルーゼの鍋の特長の一つに熱伝導と蓄熱製の良さがあります。商品開発に携わる岡本大輔さんは「ル・クルーゼの鍋に使われている素材である鋳鉄(ちゅうてつ)の熱伝導率は56%で、一般的な鍋の素材の一つ、ステンレスの熱伝導率は16%。この伝導率の良さが、食材のうまみを引き出し、料理を冷めにくくするわけです。ル・クルーゼの鍋は重いといわれますが、熱伝導を守りながらぎりぎりまで薄くしています。側面の鋳鉄の厚さ3ミリ、底面は4.5ミリとなっています」と説明してくれました。
また、鍋には蒸気を逃すための工夫もなされています。気をつけてみなければわからないほど小さな凸部がフタの内側に3か所あります。これは、調理中の素材を押しつぶさないよう圧力を抜き、魚や肉のくさみ、野菜のあくなどを外に逃がすために付けられているのです。


ル・クルーゼの鍋には多くの職人の思いと工夫が詰まっています。この週末、フランスの小さな村を出発して日本にたどり着いた鍋たちに会いに出かけてみませんか。
ル・クルーゼ六本木Limited Shop
所在地:六本木ヒルズけやき坂テラス(港区六本木6-15-1)1階
営業時間:12時~21時