本郷本館『東京大学総合研究博物館』
数々の研究の糧となった、オリジナルの標本がずらり
「東京大学総合研究博物館」には、600万点を超えるさまざまな標本が収蔵されている。1階と2階の展示スペースでは、常設の展示に加え年数回の企画展も開催。実際に研究室としても使用されている空間なので、棚いっぱいに収蔵された資料や、実際に調査している様子なども見ることができる。「博物館として貴重な資料を収集・管理することに加え、これから先の“博物館”を見据えるような展示を行っていきたい」と語るのは、職員の小高さん。ここでしか見られない貴重な標本の数々を確かめにいこう。

320万年前にいた人類の大先輩!
入り口を入ってすぐのガラスケースには、あらゆる分野の学術標本がずらり。中には、ナウマン博士が発見した“ナウマンゾウ”の歯の化石も!

見たこともない動物の骨も!どんな動物か、想像してみて
頭に向かって2本の牙が伸びる珍獣「バビルサ」の頭骨。この牙が長ければ長いほどメスにモテるのだとか
あらゆる昆虫の標本もたくさん。虫めがねで見てみよう
企画展示室では、年数回テーマにあわせた展示が行われる。取材時には、江戸から平成までの昆虫標本が並ぶ「珠玉の昆虫標本」展が開催。※会期は終了しています
研究の様子が学べる!
博物館のもうひとつの顔に出合える!
この施設の最大の特徴は“研究現場展示”。実際に研究を行うスペースの一部で資料を展示するという、一般的な博物館とは異なる展示方法だという。館内壁面の棚ほぼすべてに資料が格納されていて、中でも貴重な標本をガラスケースに展示。論文の資料として利用された標本を研究する収蔵庫の様子も見学でき、リアルな仕事場をのぞき見することができる
幅広い学問の標本を見られる!
地学や考古学、動物学や人類学など17もの学問を横断するかたちで収集されているため、展示品のジャンルも幅広い。常設展では、地球の誕生にまつわる隕石にはじまり、アンモナイトの貴重な化石や古代人類の生活様式をうつす土器、現代に生息する昆虫など、徐々に身近なものにクローズアップする内容になっている
稼働している研究機械も見られる!
同施設の奥にある「放射性炭素年代測定室」では、実際に稼働中のマシンを見ることも。ガラスで仕切られた測定室の中にあるのは「加速器質量分析計」。土器や化石などに含まれる炭素の割合をもとに、どれくらい前の時代のものか測定するという貴重なもの。稼働する加速器を公開しているのは、世界でもこの施設だけ!

THE UNIVERSITY MUSEUM,THE UNIVERSITY OF TOKYO
文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内
[TEL]03-5777-8600
[営]10:00〜17:00(最終入館 1 6:30)
[休]土・日・祝日
