どこかにこもるなら、読書だって楽しみたい。「ペブルズブックス」で、お気に入りの本を探そう。
〈Book Store〉ペブルズブックス
住宅街にぽつんとある、2階建ての新刊書店
閉店した「あゆみブックス 小石川店」で働いていた久禮(くれ)さんと渡辺さんが、昨年9月に開店した本屋。大手出版社の新刊はもちろん、絵本や雑誌まで豊富に取り扱うなど、幅広いラインナップが特徴だ。久禮さんに、店頭に並べる本について聞いてみると、「狭いながらも、いろんなジャンルの本をなるべく網羅したいと思っています。いい本を販売することはもちろんですが、お子さんや近くにお住まいの方が来ても楽しめる“街の本屋”でありたいです」と教えてくれた。ていねいに選ばれた本の数々を、お店にたしかめにいこう。


久禮(くれ)さんと渡辺さんが選んだ“こもりたくなる”本はこちら!

『時間について100の言葉』
編:シュテファン・リーゼンフェルト
訳:山本文子
女子パウロ会 1200円
“時間”にまつわる観察や格言などが集められた本。カトリック教会の聖パウロ女子修道会(女子パウロ会)が発行している。雨の日にゆっくりと、そこにある言葉と向き合い、すこし時間について考えてみたい

『小石川の家』
著:青木 玉
講談社文庫 467円
作者が、祖父である小説家の幸田露伴と暮らした10年間について書いた随筆集。舞台となる“小石川の家”は、この店のほど近くにある幸田露伴の旧宅。実際にこの街に住んでいたことを想像しながら読めば、ぐっと面白くなる

『本を贈る』
著:若松英輔、島田潤一郎、牟田都子ほか
三輪舎 1800円
画一的な「商品」として生産、流通、消費されがちな本を、作家から読者にいたるまでのひとつの“贈りもの”としてとらえ直したエッセイ集。本に携わる10人の異なる視点から、それぞれの思いが綴られている

『ヒキコモリ漂流記 完全版』
著:山田ルイ53世
角川文庫 680円
お笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世が、自身の引きこもり時代を振り返って綴ったエッセイ。名門中学に入学後すぐに部屋に引きこもり、お笑い芸人になるまでの数々のエピソードが収録されている

PEBBLES BOOKS
文京区小石川3-26-12
[TEL]03-5844-6253
[営]13:00〜22:00
[休]火・水
twitter : @pebbles_books