photo: Kaori Nishida styling: Norihito Katsum(i Koa Hole inc.) text: Keiko Ageishi edit: Kohei Nishihara(EATer)

主演の佐藤隆太にインタビュー!「いまを生きる」再び

カルチャー, 演劇

俳優、佐藤隆太が主役を務める舞台「いまを生きる」が1月より、東京、大阪、愛知で再演される。 2018年の初演に引き続き、演出の上田一豪とタッグを組み、 生徒役などに新しいキャストを迎えての待望の再演に、注目したい。

キーティング先生の言葉が自分らしく生きる勇気をくれた

 本作は、1989年にロビン・ウィリアムズ主演で製作されたアメリカ映画「いまを生きる」をもとに、オフブロードウェイで舞台化された名作。物語の中心は、新任の英語教師ジョン・キーティングと、厳格な全寮制学校に通う思春期の生徒たち。キーティング役の佐藤隆太がこの映画作品と出合ったのは中学生時代だという。

 「当時は生徒たちと同じ目線で、キーティングの言葉一つひとつに、胸を熱くしていました。キーティングは、生徒の個性をまるごと受け入れ、背中を押してくれるような先生。ぼくも、役者の世界に飛び込む決心をしたとき、この作品に背中を押してもらったような気がしています。この作品をはじめて見たとき、彼はパーフェクトな人物に見えましたが、大人になって改めて作品を見返してみると、戦いながら必死に生徒と向き合い、生徒とともに成長しているのだと気づきました」

 キーティングは、規則や親の期待に縛られない自由な生き方や生きるよろこびを、詩や斬新な授業を通じて、生徒に情熱的に伝えていく。

 「生徒たちが、キーティングの言葉を素直に聞き入れるのは、彼が決して完璧ではなく、チャーミングで愛情あふれる人柄だから。舞台でも、キーティングの言葉を、いかに生徒の心に響かせられるかが、役者としての大きな課題です。そのためには、共演者の方々と心を通わせていくことも、大切だと思っています」

 キーティングのセリフの中で、佐藤がいちばん、好きなのは、タイトルにもつながっている『いまを生きろ』という言葉だという。

 「咲き誇る花も、明日には枯れゆく。だからバラの蕾を摘むのはいま。その瞬間を逃してはいけないよ...と。本作は、『いかに生きるか』という普遍的な問いに向き合うきっかけをくれ、見る人を応援してくれるような作品です。コロナ禍で、自分を見つめ直す時間が増えているこの時期の再演となったことにも、なにか意味があるように感じています。映画や初演をすでにご覧になっている方も、今回の公演を、この名作との再会の機会にしていただけたら、うれしいですね」

 

PROFILE

さとうりゅうた
1980年2月27日生まれ。東京都出身。1999年にミュージカル『BOYS TIME』で舞台デビュー。テレビドラマや映画と並行し、舞台俳優としても活躍中。


舞台『いまを生きる Dead Poets Society』

会期 2021年1月16日(土)~31日(日)
会場 新国立劇場 中劇場
出演:佐藤隆太(ジョン・キーティング役)、佐戸井けん太(ポール・ノーラン役)、瀬戸利樹(ニール・ペリー役)、佐藤新(トッド・アンダーソン役)、影山拓也(ノックス・ オーバーストリート役)、基俊介(スティーヴン・ミークス役)、市川理矩(リチャード・キャメロン役)、三宅亮輔(チャールズ・ダルトン役)、飯田基祐(ペリー役)、小向なる(クリス役)

STORY&CAST

舞台は1959年、アメリカ・バーモント州にある全寮制の男子高校ウェルトン・アカデミー。新学期に赴任してきた英語教師のジョン・キーティングは、厳格な規則に縛られていた生徒たちに、「教科書なんか破り捨てろ!」と言い放ち、詩のすばらしさ、生きるよろこびを伝えようとする。生徒たちは、キーティングの独特な授業に戸惑いながらも、その新鮮な言葉や行動力に刺激され、いきいきとした感性や行動力を取り戻していく。ある日、生徒のニールは、キーティングが学生時代に「Dead Poets Society(死せる詩人の会)」をつくっていたことを知り、同級生のノックス、リチャード、スティーヴン、チャールズ、トッドらとともに、洞窟でクラブを再開。そこで語り合うことで自主性に目覚め、本当にやりたいことを自覚していく。しかし俳優を志し、舞台に立つことになったニールは、父親から強く反対されてしまう。そんな少年たちと真摯に向き合うキーティングだったが...。


チケット S席9200円 A席7500円 12月13日(日)AM10:00チケット発売。
OFFICIAL SITE : https://www.imawoikiru.jp/



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