Sustainable Development(サステナブル ディベロップメント)=持続可能な開発。
地球環境に対して、社会や経済において、いまも、未来も幸せであるために、私たちはなにができるだろう? なにを選べばいいのだろう?そんなことを、ファッションを通じて考えてみよう。サステナブルって、なんだろう?
本誌連載でおなじみのファッションディレクター・軍地彩弓さんが考える
“サステナブルファッション”とは?

ファッション界がサステナブルを目指す理由
最近のお気に入りのスニーカーがあります。“ヴィーガンレザー”と呼ばれるアニマルフリー素材を採用している《ステラ マッカートニー》のスニーカーです。ステラは数あるラグジュアリーブランドのなかでも、サステナブルな素材開発だけにとどまらず、生産環境や輸送、店頭の照明エネルギー、包装紙にいたるまで、包括的に環境問題に取り組んでいるブランドとして知られているのです。そんなステラから今年、「マッカートニー AtoZ マニフェスト」と題されたブックレットが届きました。再生紙を使い、ホチキスも使用しないその冊子に書いてあったのは、まさに“マニフェスト”。企業としてこれからどのようにサステナビリティな循環型社会を目指すかが書いてあったのです。
環境問題というと、どうしても話がカタく、遠くなりがちです。「地球のため」といわれると遠い星の話のように感じるかもしれません。世界で2番目に環境汚染の負荷が大きいといわれるファッション産業(※)において、「服をつくる」こと自体が悪と捉えられがちです。いちばん地球に優しいことを実践するなら、「服を捨てない、つくらない」が正解になってしまいます。それでもファッション界がサステナビリティを目指す理由は、革新的であり続けることこそがファッションだからです。
かつて、ミニスカートはウーマンリブの象徴でした。いまや、ファッションの世界ではLGBTQ+、すべてのジェンダーは「平等」です。そうした社会変化をいち早く広める道具としての役割が、ファッションにはあったのだと思います。先ほどのスニーカーを買うことで、私の意識が少しずつ変わってきました。できるだけ服を廃棄しない、プラスチックゴミを減らせるようにリフィルできるパッケージを選ぶ、服をリペアしながら長く着る、などです。ひとつのサステナブルなアイテムを手に入れることで、自分の意識が変わり、誰かに伝わる。そしてワクワクすること! ひとりひとりの行動の変化は小さくても、未来にとっては大きなバタフライ効果があるのだと思うのです。まずはいま手にとった服やアイテムがどうやってつくられているか?そこを考えることからはじめませんか?
※2019年の国連貿易開発会議(UNCTAD)による発表を参照
Stella McCartney
ステラ マッカートニー


ステラ マッカートニー カスタマーサービス
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ブランド設立当初から動物や環境に配慮した活動を続ける《ステラ マッカートニー》。アニマルフリー素材やサステナブル素材を採用し、生産過程の透明性などに向きあったコレクションで知られる。昨年発表した「マッカートニー AtoZ マニフェスト」が話題に