現在、都内5店舗の「ファミマ‼︎」では、女性の健康課題をサポートする商品を集めた売場を展開中。その仕掛け人は、伊藤忠商事が新たに導入した社内制度「バーチャルオフィス」からなるチームの社員たちだ。商社として女性の健康課題に向き合うこと、市場開拓の道筋について、プロジェクトメンバーに話を聞いた。
《プロジェクトメンバー》
伊藤忠商事株式会社
バーチャルオフィス フェムテックチーム
古賀弘子さん、中田えりこさん
株式会社ファミリーマート
商品本部
石田照雄さん、師岡幸ノ助さん
コンビニでフェムテック製品を買える社会に
女性の健康課題を知り、互いを思いやる文化を
「フェムテック」という言葉が浸透してきた昨今。しかし、そのアイテムを身近に購入できる場所は少ないのが現状だ。そんな中、伊藤忠商事とファミリーマートは、オフィスワーカーやホテルの宿泊者をターゲットにしたコンビニエンスストア「ファミマ!!」の都内5店舗にて、フェムテック製品を集めた専用棚を期間限定で展開している。
品ぞろえの狙いについて、伊藤忠のプロジェクトリーダーを務める中田えりこさんは次のように話す。「女性の活躍が目覚ましい一方、女性ならではの不調を抱えながら働く方も多いという課題があります。そんな方をサポートするために、手に取りやすい食品からまだ知られていない製品まで幅広く選び、その認知度を上げていきたいと思っています」。
商品の展開だけでなく、互いを思いやる"文化"をつくりたいと話すのは、フェムテックチームのリーダーを務める古賀弘子さん。「国際女性デーやホワイトデー、母の日と、3月以降は女性をいたわるイベントが続きます。こうした日を契機に、自分にはもちろん家族や友人などにフェムテックアイテムを贈り合う文化をつくっていきたいです」。そんな伊藤忠の思いに賛同したファミリーマートの担当者は2人とも男性。石田照雄さんは、自身もこのプロジェクトに携わるまで、フェムテックへの理解が足りていなかったと話す。「私のように、女性の健康課題について知識が充分ではない男性も多いかもしれません。男性にもこの棚に触れていただき、女性への思いやりにつながることを願っています」。
このプロジェクトは、2023年に伊藤忠で導入された「バーチャルオフィス」制度を機に生まれた。バーチャルオフィスとは、ある案件に対して高い関心や熱意のある社員が、部署の垣根を越えてチームとなり進めていく組織形態のこと。さまざまな部署の社員が集まることで、各業界の知見を総動員して成果の質を底上げできたり、自ら手を挙げて携わることにより社員の意欲を上げられたりと、メリットは大きい。
商社は多様な人材を抱え、さまざまなビジネスを手がけている。中でも生活に身近なビジネスに強みを持つ伊藤忠商事では、消費者に寄り添いながらフェムテック市場の開拓に挑戦している。この動きは、私たちの生活に前向きな変化をもたらしてくれるだろう。

「ファミマ!!」で展開される売場(イメージ)。女性にうれしい成分をプラスしたフェムニケアフード「アルファルナ」シリーズや、デリケートゾーンケアアイテムのお試しセット、妊娠中のつわりによる不快感を和らげる指圧バンドなど、多彩なラインナップだ。価格は数百円〜3000円ほどと、手に取りやすい価格帯でそろえる。
バーチャルオフィスとは?

会社が提示した案件の中から、参加して頑張りたいと思ったら、自分から手を挙げる

オンラインや対面などで打ち合わせを重ねて、案件を進めていく

異なる部署にいるメンバーと意見交換をしながら、よりよい成果を目指して前向きに取り組める!
お問い合わせ:伊藤忠商事株式会社
https://www.itochu.co.jp