Text=YUHO TANAKA Photography=AYUMI MINEOKA

この夏の、一杯と一皿。[家呑みアップデート!]


 外で飲む楽しさとはまた違う、家呑みならではの心地よさがある。時間も、飲み方も、合わせる相手も、自分次第。ビールを味わい、おつまみとの組み合わせを楽しみ、ときにはノンアルという選択肢も取り入れながら、自分らしい一杯を見つけていく。いつもの家呑みを、もっと自由に、もっと心地よく。この夏、新しい楽しみ方をアップデートしよう。


この夏の、一杯と一皿。

 キンと冷えたビールも、爽やかなソーダ割りも、暑い季節だからこそおいしい一杯。それぞれの一杯に寄り添う一皿を、家呑み好きの3人に教わる。


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冷えたビールでかきこみたい
肉汁あふれる、ごろごろ肉餃子

 各地の名店の餃子を食べ歩く“餃子超人”ことオガサワラさん。ホームパーティでは取り寄せた餃子を振る舞うことが多かったが、「そろそろ自分の餃子も極めていきたい」と、最近あらためて手づくりを始めた。幡ヶ谷の名店「您好」で修行したことがあるという彼は、包み方にも人一倍こだわりがある。「包む工程は自分ひとりでやりたい(笑)」と話すのもご愛嬌。「タネには、ひき肉ではなくブロック肉を使うのがポイント。脂の甘みと肉のうま味がしっかり感じられます。これがビールに合うんですよ」。餃子が焼き上がると、ドラを鳴らして完成を知らせるのがお決まり。オリジナルのビールグラスに瓶ビールを注げば、餃子パーティーの始まりだ。

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# 材料
・餃子の皮 20枚
・豚肩ロース(ブロック) 200g
・白菜 1/8玉
・ニラ 1/4束
・生姜 1かけ
・にんにく 1かけ
・背脂 10g
・醤油 10g
・ごま油 10g
・黒こしょう 適量
・塩 小さじ1(白菜用)

# 作り方
① 豚肩ロースは包丁で叩き、粗みじんにする。
② 白菜は粗みじん切りにして塩を振り、10〜15分ほど置く。水分が出たら、しっかりと絞る。ニラ、生姜、にんにくはみじん切りにする。
③ 背脂は弱火で加熱し、液体状にする。
④ ボウルに豚肩ロース、白菜、ニラ、生姜、にんにく、醤油、ごま油、黒こしょう、背脂を入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
⑤ ラップをして冷蔵庫で1〜2時間休ませる。
⑥ 餃子の皮で包み、一度茹でてから表面を香ばしく焼く。

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オガサワラ ガクさん
東京生まれ、東京育ち。「A型。餃座。職業は餃子。趣味は餃子。恋人は餃子」。10年間勤めたファーストリテイリングを退職し、餃子専門家へ転身。全国の餃子の食べ歩き記録をInstagram (@kebab)と自身が運営するWebサイト「今夜も餃子とブギーバック」で紹介している。


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野菜の味をまるごといただく
夏のアペロ、茹でズッキーニ

 近年ハマっているという「茹でズッキーニ」は、長野県から定期的に届く野菜を、おいしく食べたいという思いから生まれた一皿。「茹でる」イメージがないズッキーニだが、茹でることでほくほく、ジューシーに。「かけるチーズは何でもOK。冷蔵庫にあるもので」と野村さん。仕事終わりの一杯や、キッチンですき焼きをつつきながらの晩酌など、一人呑みを満喫する夜もあれば、妻や友人と食卓を囲み、料理の腕を振るう日もある。「家呑みのいいところは、すぐ寝られること。ビールはスーパーで買えるものが結局好きですね」と笑う姿にも、飾らない人柄がにじむ。一杯の時間を心地よくしてくれるのは、家だからこそ生まれる、ほどよい気楽さなのかもしれない。

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# 材料
・ズッキーニ 1本
・レモン 1カット
・オリーブオイル 適量
・チーズ お好み
・バジル 5枚

# 作り方
① 鍋に水と水に対して1%の塩を入れ(味見をしておいしいと感じるくらい)お湯を沸かす
② ズッキーニを一口大にカットし①のお湯で5~7分ゆでる
③ ズッキーニをザルにあげてお皿に盛る
④ 上からオリーブオイルとチーズをかけ、バジルを盛り付ける
⑤ レモンを1カット添える

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野村 昂史さん
料理人。1990年生まれ、栃木県出身。大学を卒業後はアパレル会社に勤務し、25歳で飲食業に転職。表参道『L’AS』等、都内での修業をへて、2021年に初台のフレンチレストラン『HATO』をオープン。オーナーシェフとして、季節の食材を使った料理を届けている。


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イタリアのテラス席を自宅で
2種衣のフリットミスト

 世界を旅する写真家・在本さんが教えてくれたのは、イタリアの定番前菜「フリットミスト」。この料理は、白ワイン、ビール、ソーダ割りなど、軽やかなお酒との相性抜群。「セモリナ粉で揚げるとよりサクッと、ビールを加えた衣はふんわりします。衣で食感が変わるので、今回は2種揚げてみましょう」。バルコニーで育てたハーブを使う分だけ摘んで衣に加えることで香りづけに。ジン・ソーダにもローズマリーを添える。旅先で出会った味やアイデアを、暮らしに自然に取り入れて工夫する。それが、在本さんらしい食卓のつくり方だ。ガーデンテーブルに料理を並べる頃にはちょうど夕暮れ。夏の風を感じながら、ゆっくりと一杯を味わう時間が流れる。

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# 材料(3人前)
・イカ 1杯
・エビ 9尾
・パプリカ 1個
・ズッキーニ 1本
・セモリナ粉 適量
・強力粉 50g
・薄力粉 50g
・お好きなハーブ 適量(ローズマリー、バジル、パセリなど)
・ビール(または炭酸水) 適量
・オリーブオイル(揚用) 適量
・カットライム 適量(またはカットレモン)

# 作り方
① 具材の下ごしらえ。イカは食べやすい大きさに切り、エビは殻をむいて背わたを取る。パプリカとズッキーニも食べやすい大きさにカットする。
② 2種類の衣を用意する。ひとつはセモリナ粉をそのまま使用。もうひとつは、強力粉と薄力粉を混ぜた粉にちぎったハーブを加え、ビール(または炭酸水)を少しずつ加えて衣をつくる。
③ 具材を揚げる。具材の一部はセモリナ粉をまぶし、残りはハーブ入りの小麦粉衣をまとわせる。熱したオリーブオイルで揚げ、表面がカリッとしたら取り出して油を切る。
④ 揚げたてを皿に盛り、好みで塩やハーブ、ライムを添えて完成。

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在本 彌生さん
写真家。東京都出身。大学卒業後アリタリア航空で乗務員として勤務し、乗客の勧めから写真を撮り始める。雑誌、書籍、展覧会で作品を発表し、衣食住にまつわる文化背景のなかにある美を写真に収めるべく世界を飛び回っている。写真集に『わたしの獣たち』(青幻舎)、『Lithuania, Lithuania, Lithuania! 』(アノニマ・スタジオ)など。





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