災害は、いつなんどき発生するかわからない。たとえ自宅での備えが十分でも、あなたは会社のビルで勤務中かもしれないし、地下で移動中かもしれない。災害が発生した場合の、シチュエーション別の行動をチェックしよう。

水辺の近くにいる場合
豪雨での洪水・氾濫リスクはもちろんだが、川辺は地盤の弱い地域も多く、地震が起きた際も、リスクは高い。津波で川が遡上してきたり、堤防が崩れたり、液状化現象が起きるなど、建物の倒壊や落下物はなくとも、身体への危険はあるため、一刻も早くその場を離れ、とにかく高い場所に向かって避難することが大切。

広場・公園にいる場合
一時避難所になっていることが多く、比較的安全。ただし、火災の場合は火に囲まれてしまう可能性もある。関東大震災の際には、火災旋風が起きて避難所にもかかわらず、約3万8000人もの被害者が出てしまった例も。近隣で火が上がった場合は、火災発生時の避難先である広域避難所へ移動を。危険度マップなどで調べられる。

自宅にいる場合
浸水の危険性があるときは、家具の中身や電化製品を高い場所に避難させ、土嚢や水嚢で止水の準備を。玄関だけでなく、トイレやお風呂も。また、地震で一番危険な場所は火元や刃物、重たい調理器具などが集まったキッチン。大きな揺れを感じたら、火を消してすぐに移動すること。家具などのない廊下は安全性が高い。

道路を歩行中
大地震では、余震や落下物、火災が起きる可能性があるので、まずは頭を守りながら、広い公園や鉄筋コンクリートの安全な建物に避難を。出先から徒歩で帰宅する場合、一部のガソリンスタンドでは飲用水や交通情報を提供したり、トイレが利用できる「災害時帰宅支援ステーション」に。一時休憩所として活用したい。

地下街・地下鉄にいる場合
地下は建物の倒壊や落下物の危険性が低いため、そのまま留まるのがベター。一方、地震による火災や亀裂からの浸水などの可能性もあるので、出口に近いところへ。ただし、豪雨による浸水の場合は、階段から流れ込む水の勢いや、濡れた床によって、転倒しやすいので注意。落ち着いて誘導員が来たら、指示に従って行動する。

車での移動中
地震の場合は、まずはハザードランプを点灯して低スピード後に停止。ラジオなどで情報を確認してから避難するか決める。豪雨の際、状況によっては冠水が見えない場合も。周りを見て危険を感じたら、なるべく高い場所へ。また、マフラーに浸水するとエンジン故障につながるので、事前にマフラーの高さを把握しておく。

高層階の建物にいる場合
非常口の確認はしておきたいところ。そして、避難する際は大勢が非常階段を使用するため、ひとりが転倒すると群衆雪崩につながる可能性も。焦らず、手すりにつかまって降りよう。また、混雑していない非常口を使うように。周りを見渡せる余裕が大切。エレベーター内なら、全ての階のボタンを押して、停止した階で外に出る。
これだけは準備したい、
防災対策10のチェックリスト
1. 家具の固定や配置の工夫
万が一に備え、寝具周辺の家具は低いものに。また、避難しやすいように荷物は片づけておく
2. 非常用持ち出し袋の準備
最低3日分の防災アイテムをまとめておき、寝具や玄関など、すぐ手に取りやすい場所に
3. 食料・飲料の備蓄
普段から食品や日用品を少し多めに買い置きしておく、ローリングストックがお勧め
4. 避難場所や経路の把握
道が通れなかったり、避難所に入れない可能性もあるので、複数パターンを調べておく
5. 家族との連絡方法を決める
連絡方法を決めておけば、行動の迷いや不安の解消に。公衆電話の場所を調べておくと良い
6. 地域のハザードマップを把握
事前の備えだけでなく、避難する際にも必要。避難経路の確認と一緒に、調べておく
7. 地域住民との関係を築く
近所付き合いがあるほど、状況把握や家族への連絡などがスムーズに。避難や復旧の助けにも
8. 災害情報の取得方法を知る
各自治体では公式サイトやLINE、SNSなどで、細かな情報を発信。あらかじめ登録しておく
9. 防災関連のお役立ちサイト
事前の防災対策だけでなく、サイトによっては避難中の不便や困りごとを解消する情報も
10. 災害用伝言ダイヤル「171」
通常の電話より通信規制の影響が少ない。伝言の録音・再生に電話番号が必要なので注意