7月は注目のフェス出演者をピックアップ!
近年はフェスの数が増え、出演者も観客側の楽しみ方も多様化したように感じます。以前は「見るなら前列で」「踊らにゃ損」と意気込んでいた私も、今は保冷性抜群のビアマグ片手にゆったりと楽しむように。そんなスタイルの方に特におすすめなのが、こちらの3組です。
無機質と有機質を行き来するエレクトロ音楽のアーティスト、ボノボがフジロックに登場。世界ツアーでは、ヘッドライン公演がすべて完売してしまう人気ぶりなんです。旅先で集めた音源を溶け込ませた、ニューアルバム『マイグレーション』の曲たちが、苗場の自然と共鳴するのを目撃すべし!
カルヴィン・ハリスから欅坂46まで登場するサマーソニックですが、メイン会場から少し外れた芝生エリアに、「ガーデンステージ」という穴場的スポットがあります。毎年気鋭の国内ミュージシャンや、世界各国のアーティストが登場し、小規模ながら見ごたえは十分。今年の注目はアルゼンチンのフアナ・モリーナ。最新作『ヘイロー』は、かわいらしいのにどこか不穏な気配が漂う、まるで童話みたいな音楽です。多用された反復リズムは呪術的でもあり、生で聴いたらやみつきになりそう。
一昨年から、NYの夏の風物詩であるBlue Note Jazz Festivalが日本でも開催されるようになりました。LAからは、ネオソウル・トリオのムーンチャイルドがやってきます。エリカ・バドゥやディアンジェロをメロウ&オーガニックにしたような極上サウンドは、ぜひ横浜の海辺で聴いていただきたいです。
BONOBO『Migration』
サイモン・グリーンのソロプロジェクト。移動中や旅先で制作されることが多かった本作には、ライのマイク・ミロシュやモロッコ伝統音楽を奏でるイノブ・グナワなどが参加

JUANA MOLINA『Halo』
実験的なサウンドを生み出すアルゼンチン・ブエノスアイレス出身の女性シンガーソングライター。ジャケットの鳥のように見える顔は、実は「骨」がモチーフになっている

MOONCHILD『Voyager』
スティーヴィー・ワンダーやロバート・グラスパーをも魅了する南カリフォルニア出身のネオソウル・バンド。カリフォルニアの山荘で大自然と溶け合いながら録音された最新作

selection&text:稲葉智美(いなば・ともみ)
ラジオDJとして活動するほか、BGM選曲やナレーションを手がける。J-WAVE『ZAPPA』ナビゲーター(毎週土曜5時)。フェス当日は会場の様子をつぶやきます
Twitter: @tommyjan15