マドレーヌ・ヴィオネ≪イブニング・ドレス、ストール≫1938年 島根県立石見美術館蔵

≪新橋≫ファッションとインテリアに見る時代の変遷「モードとインテリアの20世紀展」


 2度の世界大戦や恐慌など20世紀の変化は、女性のライフスタイルとファッションに大きな影響を与えました。このファッションの流れを同時代のインテリアとともに紹介した「モードとインテリアの20世紀展」が港区東新橋の汐留のパナソニック 汐留ミュージアムで開催中です。

会場では、島根県立石見美術館のモードコレクション約130点を中心に、パリのオートクチュールなどの流れを4つの時代に分けたどっています。第1章(1900~19年)のコーナーでは、生活様式の変化から機能的な衣服に関心が高まり、女性の体をコルセットで締め、床まで届く長さだったドレスが、コルセットが外れゆとりあるデザインに変わっていった様子を概観。ポワレやフォルチュニーのゆったりとしたドレスが展示されています

続く第2章(1920~39年)では、第一次世界大戦が終わり、平和の戻った社会を反映し華やかな衣装が目に付きます。アール・デコ様式のインテリアを演出した中に、スパンコールや金糸などを使い装飾したドレス、細身のロングドレスなど、シャネルやランヴァン、ヴィオネのきらびやかな作品が並んでいます。なかでも、ヴィオネがデザインしたブドウの刺繍が施されたロングドレスは印象的です。

ポール・ポワレ≪イブニング・ドレス≫1913年 島根県立石見美術館蔵

 

第2章(1920~1939年)期のドレス 左から、スザンヌ・タルボット≪イブニング・コート≫1925年頃、エルザ・スキャパレリ≪イブニング・ドレス≫1938年、マドレーヌ・ヴィオネ≪イブニング・ドレス、ストール≫1938年、ジャンヌ・ランヴァン≪ドレス≫1936年


 第二次世界大戦で活気を失ったモード界が復活してきた様子の見て取れるのが第3章(1940~59年)のコーナー。ディオール、バレンシアガなどの優雅なシルエットのドレスとともにミッドセンチュリー・モダンのインテリアも紹介されています。来場者の目を引くのは、ドレス一面に赤いバラ柄が施されたディオールのディナードレス「カラカス」です。

赤いバラが華やかな、クリスチャン・ディオールの≪ディナー・ドレス「カラカス」≫ 1953年(右)、 黒のレースをふんだんに使用したクリストバル・バレンシアガの≪カクテル・ドレス ≫ 1957年(左)


 会場の一番奥は第4章(1960年代)のコーナー。若者文化が力を持ち始めた時代を象徴するかのような、ディオールの鮮やかなオレンジ色のスーツには目を奪われます。また、紙やプラスチック製のドレスも展示されており、この時代のファッションへの多様なエネルギーが感じられます。11月23日まで。

左から、ベス・レヴィンの≪サンダル「ネイキッド・シューズ」≫、作者不詳で不織布で作られた≪ペーパー・ドレス「スーパードレス」≫、アルミニウムで作られたパコ・ラバンヌの≪イブニング・ドレス≫


モードとインテリアの20世紀展

会期:11月23日まで(水曜休館、11月23日は開館)

開館時間:午前10時~午後6時

会場:港区東新橋1-5-1 パナソニック 汐留ミュージアム

入館料:一般1000円/65歳以上900円/学生700円/中・高校生500円/小学生以下無料

問い合わせ先:03-5777-8600


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