麻布台ヒルズのコンセプトに“Green & Wellness”を掲げ、ウェルビーイングな街づくりに取り組む森ビルは、都市におけるウェルネスを自ら実践する企業でもあります。街づくりへと還元される健康経営について話を聞きました。
街の主役は
健やかに生きる〝人〟。
「都市を創り、都市を育む。」
これは街は創って終わりではなく、そこから育んでいくものという、森ビルが掲げる理念。さらに、街づくりは〝人づくり〟とつながっているという考え方が欠かせないと人事部の深野有紀さんは続ける。
「街は、人がいてはじめて成り立つものです。そこで生き生きと働く人、そこに集って心地よい時間を過ごす人がいることで、街は豊かになっていく。私たち森ビルが掲げる〝街づくりは人づくり〟という言葉にはそんな思いがあります」
こうした考え方は創業時から。森ビル創業者の森泰吉郎は大学で教鞭を執るなど、教育者でもあった人物。思いは脈々と受け継がれ、社員一人ひとりのウェルビーイングにまで意識が広がっている。2019年には社内外へ健康経営宣言を発信。取り組みが評価され、健康経営優良法人「ホワイト500」も継続的に取得してきた。
さらに森ビルらしいのは、健康経営によって得た知見を街づくりへ役立てているところ。
「私たちが目指しているのは、ヒルズの先進的な働き方のモデルとなることです。自分たちがまず健康で、意欲的に仕事に取り組むことを通じて、ヒルズにおけるウェルビーイングとは何かを模索していきたいと思っています」
街に還元される健康経営。
具体的な取り組みのひとつが、社員向けのウェルネスプログラム。最新機器を導入したフィジカル測定や専門講師による勉強会など、多様な企画を開催している。
「プログラムが始まった背景には、麻布台ヒルズのコンセプトに〝Green & Wellness〟を掲げたことがあります。そこに暮らすことで人々が健康になれる街を目指すという〝ウェルネス〟の意義が明確になったことで、取り組みも本格化しました」と深野さん。
ウェルネスプログラムは社員の参加率が高く、フィジカル測定にも想定以上の社員が集まったという。
「フィジカル測定は、内容をブラッシュアップし、テナントワーカー向けにも開催されました。こうした街へと還元される流れがあることも、社員が積極的に参加する理由だと思います」
もうひとつの取り組みは慶應義塾大学との共同研究の活用だ。共同研究では、働き方などのアンケートと健診データを解析し、都市で働く人の心身の健康課題に対する支援策の街への実装を目指しており、森ビルの健康経営でもその成果を活用している。
「共同研究で分かった社員のウェルビーイングスコアを健康経営の指標にする等、研究結果を活用しています。また、共同研究には、麻布台ヒルズのテナント企業も参加しており、企業間で健康経営の事例を共有したり、テナント企業と一緒に健康経営に取り組む活動も発展しつつあります。」
2つの取り組みは、街へ、そして社会へと生かされていく。
「ヒルズで働くこと、訪れることがウェルビーイングにつながっていく。そんな未来を目指して、多様なトライアルとキャッチアップをこれからも続けていきます」

社内向けのフィジカル測定には多数の参加者が。

麻布台ヒルズはウェルビーイングの実践の場。
《COLUMN》
慶應義塾大学と進める、ウェルネスの共同研究とは?
森ビルと慶應義塾大学が連携して進めているのが、麻布台ヒルズをフィールドに、都市における未来型の予防医療・ウェルネスの実装を目指す共同研究プロジェクト。働く環境や働き方が心身の健康状態、人生の満足度や生きがい、働きがいにどのように影響するのかを、学術的に検証している。共同研究には森ビル社員や麻布台ヒルズのテナントワーカーが参加。今後は、さらに多くの企業と連携してプロジェクトを拡大し、研究で得られた知見から、働く人のウェルビーイングを高める仕掛けを街に実装していく予定だ。

研究室は麻布台ヒルズ内にある。