「舟を編む」の石井裕也監督(33)の最新作で詩人、最果(さいはて)タヒの同名詩集を映画化した「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が公開中だ。
看護師の美香(石橋静河)と日雇い労働者の慎二(池松壮亮)。漠然とした不安と孤独を抱える2人が出会い、不器用に心を通わせていく…。
石井監督は「海外の映画祭に行くようになって、グローバルって実は自分のいる場所を掘り下げることだと気づいた。今の東京に生きる人々を撮りたい。最果さんの詩は、そうした人々の気持ちをうまく代弁していると思った」と語る。
劇中で膨大なせりふが語られるが、まるで無意味なものか、説明が絶望的に足りないものばかりだ。
「今生きていると、宣伝や友人のどうでもいい話など、膨大な言葉が入ってくるのに、まったく自分の中に残らない。言葉の意味も人間の価値も低下している。そういう状況を描きたかった」
