「ヨコハマメリー」の中村高寛(たかゆき)監督が、日系米国人の禅僧、ヘンリ・ミトワ氏の人生に迫った意欲作。本人や家族へのインタビューをはじめ、ウエンツ瑛士(えいじ)主演のドラマ、アニメーションなど多彩な表現方法を駆使し、ドキュメンタリーの枠を超越した新たな映像芸術の地平を切り開いた。
ミトワ氏に毒づかれる監督自身の姿など、映画作りの背景もすべて見せるが、そこから浮かび上がる家族の実像が興味深い。日米交流など大きな歴史のうねりも、根源となるのは一人一人の営みだということに改めて気づかされた。2日、東京・キネカ大森などで公開。2時間7分。