「オン・ザ・ミルキー・ロード」の一場面

【シネマプレビュー】 オン・ザ・ミルキー・ロード


 隣国と戦争中のとある国。コスタ(エミール・クストリッツァ)は、戦場にミルクを運ぶ仕事をしている。村一番の美女、ミレナ(スロボダ・ミチャロビッチ)はコスタとの結婚を夢見るが、彼はミレナの兄の花嫁(モニカ・ベルッチ)にほれてしまい、事態は思わぬ方向に…。

 「アンダーグラウンド」のクストリッツァ監督の9年ぶりとなる新作。冒頭、銃弾が飛び交い、爆弾が炸裂(さくれつ)する戦場を、ロバに乗ったミルク売りのコスタがちょこちょこと進む。緊迫した戦闘と牧歌的な村の生活が同居した不条理感あふれる描写が魅力的だ。ミルクを飲むヘビや人間の戦いを俯瞰(ふかん)するハヤブサなど、聖書や民話のような世界観が展開。後半は、ある事情で特殊部隊に追われる花嫁との逃避行となる。村での虐殺や2人を守って犠牲となる動物たちなど、悲惨な出来事が次々と起こるが、奇想天外なイメージの連続に翻弄されるばかり。クストリッツァ監督は現ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ出身。暴力の中でも平和と愛、そしてユーモアを求め続ける姿勢に心を打たれる。

続きは、http://www.sankei.com/entertainments/news/170922/e...





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