映画「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」 女性の目が映し出す愛憎劇


 女性の群像劇をポップな語り口で描いてきた米国のソフィア・コッポラ監督(46)の第6作「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」(23日、全国公開)は、南北戦争時代の南部にある男子禁制の寄宿舎を舞台にした愛憎劇だ。美しい女性たちの心に潜むおぞましい心のあやを浮き彫りにした。(高橋天地)

 米作家、トーマス・カリナンの小説「ザ・ビガイルド」(1966年発表)を映画化。コッポラ監督は「南部という保守的な土地柄で暮らす女性たちの精神世界に興味があった」という。

 原作はクリント・イーストウッド主演で「白い肌の異常な夜」(ドン・シーゲル監督、71年)として一度、映画化されている。コッポラ監督は「私の作品は男性ではなく、女性の視点から物語を展開させた点が大きく違う」と強調する。

 映像は全体的に淡いパステル調になるよう努めた。撮影用の照明はあまり使わず、ろうそくの火によって柔らかで温かな雰囲気を作り出した。

「女性たちのヒエラルキーに興味がある」と語るソフィア・コッポラ監督(川口良介撮影


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