ベトナム戦争が泥沼化していた1971年。米紙ワシントン・ポストは戦況を客観的に分析した国防省の最高機密文書の全容を特報すべく準備していたが、ニクソン政権側が記事差し止めに動き、経営に圧力を加えるのは明らか。同紙発行人のグラハム(メリル・ストリープ)と編集トップのブラッドリー(トム・ハンクス)は報道の自由を懸けた決断を迫られる。
監督はスティーブン・スピルバーグ。政権幹部と懇意で報道を躊躇(ちゅうちょ)するグラハムが、新聞社の矜恃(きょうじ)に気づくや背筋をピンと張り、志操堅固な経営者へと華麗に脱皮する様が、実に爽快だ。