白石和彌監督(42)の新作「牝猫たち」は、かつて多くの名作を生んだ「ロマンポルノ」のリブート(再起動)企画で製作された5本のうちの1本。東京・池袋を舞台に、3人の風俗嬢を軸とした人間模様が描かれる。
企画には白石監督のほか、行定勲、塩田明彦、園子温、中田秀夫の4監督が参加。「先輩方に交じって、ロマンポルノの大看板を背負えたのは光栄」と白石監督は語る。
ネットカフェ難民、シングルマザー、不妊症の妻…。さまざまな事情を抱えて夜の街で生きる女性たちが描かれる。
「田中登監督のロマンポルノ『牝猫たちの夜』が下敷き。いまだ猥雑(わいざつ)さの残る池袋を、危険さと同時に、弱者を救う力も持つ街として描きたかった」
往年のロマンポルノの再現はしなかった。