描きたかったのは女性の勇気と希望だという。25日から東京・神保町の岩波ホールで公開の「娘よ」は、パキスタンのアフィア・ナサニエル監督(42)が母国で撮った社会派の娯楽作品で、カラコルム山脈の雄大な景色を背景に母娘の愛の物語がつづられる。
10年以上前に監督が新聞で読んだ実話が基になっている。「母親が娘2人を連れて閉鎖的な部族の村から逃げ出したという話で、娘のために命懸けで立ち上がった勇気に感銘を受けた。当時は学生として脚本を勉強していた頃で、映画を作る機会があったらこの話を最初の作品にしようと思いました」と、来日したナサニエル監督は振り返る。
映画は、敵対する部族長に10歳の娘が嫁がされることになった母親が、娘と2人で村を脱出。トラック運転手の手助けで追っ手から逃亡する姿を、娯楽性を盛り込んで描いている。
