バリー・ジェンキンス監督が居場所を探し求めるゲイの男性を描いた米アカデミー作品賞受賞作。
マイアミの内気な少年シャロン。学校では「オカマ」といじめられ、薬物中毒の母(ナオミ・ハリス)は彼の育児を放棄していた。薬物ディーラーのフアン(マハーシャラ・アリ)と妻は、そんなシャロンを気にかけ、愛情を注ぐ。高校生となったシャロンは、級友のケヴィンに思いを寄せるが、ある日、事件が起き…。
シャロン役は年代別に3人の俳優が演じたが、いずれも深い悲しみをたたえた暗い瞳をしている点が強く印象に残る。同助演男優賞受賞のアリの演技も素晴らしい。