〝果物の女王〟と呼ばれ、高級ブドウとして知られる岡山県産「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の出荷がこのほど、始まりました。先日、東京都中央卸売市場(大田区)で行われた初競りでは、なんと過去最高の1箱(4.5Kg)10万円で落札。今年は日照時間が長かったため、実の大きさと甘さは例年以上だそうです。

エメラルドグリーンが美しい「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の原産国はエジプト。名前の由来は、エジプト北部のアレキサンドリア港から各地に広がったことなどによります。
このブドウが日本に入ってきたのは明治時代で、明治19年(1886年)には、岡山県での栽培がスタート。エジプトの気候と、雨が少なく晴れの日が多い岡山県の気候が似ていたこと、天候の異変が少ないためブドウ栽培に必要な高価なガラス温室が維持できたことなどから栽培が盛んになり、現在に至るまで、生産量全国1位を誇っています。出荷時期は5月から11月までと長期です。
甘みは強く、イチゴの糖度10~12度、マスクメロンの14度に比べ、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」は、今年初出荷されたもの全てが22度以上。皮にはわずかな渋みがあるため、むいて食べてもいいですが、皮と実の間にはうまみが多く含まれているのでそのまま口に入れるのがオススメです。食べる30分間前から冷やしておくと、甘みが生きるそうです。

生で食べる以外にも、ワインやジャム、ジュレなど加工品でも楽しめます。岡山県の中でも特に名門産地とされている船穂町のマスカットのみを使った『ワイン』や『ジャム』、マスカットの種と皮を一つ一つ職人が手で取り除いてシロップにつけた『缶詰』、マスカットの果肉とこんにゃくをミックスした『こんにゃくジュレ』などがお勧めです。


「マスカット・オブ・アレキサンドリア」は、これからが本格的なシーズンとなるので、価格も下がってきます。ぜひ、フレッシュを味わった後、香りの素晴らしいワインやジャムでも楽しんでみてください。
「マスカット・オブ・アレキサンドリア」とその加工品は、果物専門店やとっとり・おかやま新橋館(港区新橋1-11-7)などで、手に入れることができます。