ゲストは植物療法士・森田敦子さん。フィトテラピーとの出合いや、その魅力について話を聞きました。
小木:今でこそ「フィトテラピーといえば森田さん」というイメージですが、そもそも森田さんとフィトテラピーの出合いは?
森田:20代の頃、私は航空会社で客室乗務員として働いていたのですが、就職してすぐに気管支喘息を発病してしまいました。病院にも通いましたが、なかなかよくならず、仕事のストレスも加わってアトピー性皮膚炎まで患うように…。副作用の強い薬を大量に服用していましたが、ある日フランス人の友人にフィトテラピーを教えてもらったんです。
小木:森田さん自身の不調が、出合いのきっかけなんですね。
森田:友人のすすめもあって、精油を使った湿布剤などを使って気管支のケアをしました。すると、なかなか改善しなかった喘息の症状が徐々によくなっていったんです。それに、精油のおかげで気持ちも穏やかになって、以前とは別人のように精神的にゆとりが生まれるようになりました。
小木:森田さんは、フランスに留学されていますね?
森田:はい。すっかりフィトテラピーに魅せられて。もっと深く理解したい!と思い、それまで勤めていた航空会社を辞め、パリの大学で4年間学ぶことにしたんです。
小木:すごい行動力ですね!
森田:思い立ったら即行動で(笑)。
小木:植物療法と一般的な化学療法、違いはたくさんあると思いますが、森田さんが一番強く感じられる違いはどんなところですか?
森田:植物療法には、気持ちまで前向きにしてくれるエネルギーがあると思っています。病は気からといいますが、まさにその「気」の部分からリカバーしてくれるんです。
小木:その魅力にハマって、4年の留学を経て帰国されたんですよね。日本に戻られて、今日までフィトテラピーの啓蒙を続けていらっしゃるわけですが、受け入れられるまでは大変だったのでは?
森田:そうですね。まず、当時の日本はアロマテラピーという言葉をちらほら聞くようになったというレベル。フィトテラピーという言葉自体なじみがなかったので、それを知ってもらうことが第一歩でした。でも、そんな中でも私は日々植物療法の可能性を実感していて、この自然の恵みを世の女性たちにも知ってもらいたい!という思いでがむしゃらに走ってきました。
小木:森田さんご自身が感じた可能性とは、具体的にいうと?
森田:20代の頃に患った気管支喘息の治療中に問題も起こり、心臓が小さくなってしまっていたんです。お医者さんから「これじゃ子供を産むのは難しいだろう」と言われていて、私も諦めていたんですが、38歳からフランスの恩師に助言をいただきながらホルモンバランスを整える植物療法のケアを開始したら、なんと42歳で妊娠したんです。
小木:それはすごい!
森田:私も驚きました。植物療法では、科学では割り切れない無限の可能性があるなと。
小木:フィトテラピーのスクールも開かれていますが、どんな方が学ばれているんですか?
森田:やはり体調に悩みを抱えている方も多いです。通い始めた頃は目もどんよりして肌も髪もガサガサだったのに、学ぶうちに目がキラキラとして肌つやもよくなっていく様子を見ると、喜びを感じます。私のスクールやつくった製品を通じて、女性が自分をもっと大切にするようになってくれたらなって思います。
小木:女性が幸せになれば日本はもっとハッピーになりますよね!
森田:その通りだと思います!
植物療法士 森田敦子さん
植物療法士。大学卒業後、航空会社の客室乗務員を経てフランスへ留学。パリの大学で4年間植物薬理学を学び、帰国後起業。植物療法に基づいた化粧品開発のかたわら、「ルボア フィトテラピースクール」の主宰も務める
BOOK
森田さんの著書では、カゼなどの軽い不調から、生理不順などの女性ならではの疾患対策も紹介。『自然ぐすり』1500円(ワニブックス刊)

INTIME ORGANIQUE by le bois
森田さんが手がけたアンティームシリーズのコスメは、デリケートゾーンケアの火付け役。世の女性たちが、自分と向き合うきっかけに

小木充(おぎ・みつる)
伊勢丹社員として「ビューティアポセカリー」の立ち上げに参画。現在はマッシュ ビューティー ラボ副社長としてCosmeKitchenのクリエイティブディレクションを行う、仕掛け人。世界中のオーガニックブランドの日本上陸にも多く関わる。