今回のゲストは、千葉県・南房総で農業に携わりながら海外のオーガニックコスメを輸入販売しているムファウメ薫さん。そのユニークな経歴と、オーガニックにかける熱い思いについて伺いました。
小木:ムファウメさんとの出会いは衝撃的でしたね(笑)。共通の知人から紹介されたんですが、なんと名刺代わりに米を持って来てくれたんです。
ムファウメ:そうでしたね(笑)。
小木:「自分の田んぼでつくった玄米です」って。あのときはびっくりしました(笑)。
ムファウメ:小木さんに紹介したかったのは、本当は米じゃなくて化粧品だったんです。でも僕という人間を知ってもらうには、米が大切なコミュニケーションツールなんです。
小木:南房総に自分の田んぼを持っているんですよね?
ムファウメ:そうなんです。もうはじめてから5年になります。
小木:きっかけは?
ムファウメ:イギリスに住んでいたこともあって、もともとオーガニックとかナチュラルなものには馴なじ染みがあったんですが、子供が できたことでさらに興味が深まりました。子供には安心安全な物を食べさせたい。だったら、自分でつくってしまおうと。
小木:南房総という土地へのこだわりは?
ムファウメ:自然豊かな環境に引かれたんです。田んぼをやるにも十分な土地があるし、東京との距離感もいい。仕事で東京に来ることも多いけど、ベースは南房総の自然の中にあるというのが心地いいですね。
小木:なるほど。イギリスに住まわれていたときは何をしていたんですか?
ムファウメ:起業をして馬車馬のように働いていました(笑)。
小木:今とは全然違う仕事だったんですね。
ムファウメ:そうですね。でも10年以上働き続けている中で、ふと自分をリセットしたくなったんです。それで日本に戻りました。
小木:日本に戻ってすぐの頃は何をしていたんですか?
ムファウメ:最初は本当に何もしていませんでした。日本に知り合いも多かったので、その知り合いと会っていろんな話をして、何をするべきか模索していましたね。で、その傍らでスリランカの紅茶を輸入してみたり、千葉でオーガニックカフェをしていた時期もあります。
小木:その頃から輸入業には携わっていたんですね。
ムファウメ:そうですね。あとオーガニックへのこだわりもあったので、この秋に日本でデビューした「アンダルー ナチュラルズ」の輸入も自然な流れでした。
小木:「アンダルー ナチュラルズ」はアメリカのオーガニックコスメですよね?
ムファウメ:はい。オーガニック先進国のアメリカでも先駆け的なブランドです。とても真面目に製品づくりに取り組んでいて、なんだか勤勉な日本人に通じるものがあるんですよ。
小木:なるほど。
ムファウメ:日本ではまだ、「オーガニックコスメは心地いいけど効果は弱い」と思われていますが、アンダルーはエイジングケアにもいち早く取り組んでいて、最新テクノロジーもしっかり取り入れているんです。
小木:日本のオーガニックシーンを、これからどう変えていきたいですか?
ムファウメ:日本から世界へ発信できるようになるといいなと思います。職人気質の日本人がオーガニックを極めたら、すごく面白いものがつくれると思います。
小木:それは面白そう。一緒に頑張っていきましょう!
グローバルオーガニックグループ 代表 ムファウメ薫さん
タンザニア人の父と日本人の母を持ち、幼少期を日本、それ以降をイギリスで過ごす。イギリス時代には映像の版権ビジネスに携わる。現在は、南房総をベースに稲作やオーガニックコスメの輸入販売を手がけながら、新たなパーマカルチャーを築いている。3児の父。

A ndalou Naturals
今秋日本に上陸した「アンダルー ナチュラルズ」は、革新的なオーガニックサイエンスを取り入れた注目のスキンケアブランド

Agriculture
南房総・館山にあるムファウメさんの田んぼでは、生態系を崩さない不耕起栽培を取り入れている。もはやライフワークに
小木充(おぎ・みつる)
伊勢丹社員として「ビューティアポセカリー」の立ち上げに参画。現在はマッシュ ビューティー ラボ副社長としてCosmeKitchenのクリエイティブディレクションを行う、仕掛け人。世界中のオーガニックブランドの日本上陸にも多く関わる