取材が行われたCosme Kitchenの展示会場では、RYUJIさんが開発に加わったオーガニックペーパー「COSKICH (コスキチ)」を使用したパッケージの薬用オーガニックコスメも発表された

《オギノマ》いま求められているのは等身大の女性像


 今回のゲストは、小木さんがディレクションするCosme Kitchenのイメージビジュアルを担当するヘア&メイクアップアーティスト・RYUJIさん。
小木さんとRYUJIさんが考える“美の本質”に迫ります!

小木:RYUJIさんとの付き合いはかれこれ10年になるかな?でも実は、出会う前からファンとして注目していました。

RYUJI:それはありがたい。10年前といえば僕はまだNYを拠点に仕事をしていた頃です。

小木:息をのむほど美しい広告写真から、インパクトの強い独創的な作品まで、表現の幅が本当に広い方だと思っていました。すごくオリジナルな視点を持っていて、その一方、ちゃんと俯瞰した視点で全体を見られるバランス感覚をお持ちです。

RYUJIその感覚は、自分でも気をつけている点なので、小木さんにそう言ってもらえるとすごくうれしいです。

小木:僕は、RYUJIさんのその感覚を本当に尊敬していて、「この人と一緒に仕事をしたい」とずっと思っていたんです。だから、こうして一緒にビジュアルを作れるのはすごくうれしい。

RYUJIありがとうございます。僕は周りの人に恵まれていると思います。いろんな人とのご縁があって、僕はこの仕事を続けられる。技術や才能だってひとりじゃどうにもできませんから、常に人に伸ばしてもらってるなって感じます。小木さんとの出会いも僕にとってはすごくラッキーなこと。

小木:RYUJIさんの作品を知っている人にとっては、Cosme Kitchenのオーガニックな世界観とRYUJIさんの組み合わせに違和感を覚えるかもしれません。

RYUJI:そうですね。僕はすごく尖ってると思われがちだから(笑)。オーガニックコスメとの取り合わせは新鮮なのかも。

小木:RYUJIさん自身はどう感じているんですか?

RYUJI僕の中では何の抵抗もなかったです。むしろ、ナチュラルな表現をすることが心地よかった。今の時代は、背伸びしたメイクよりもリアリティを感じる等身大の女性像が求められているから、そこにどれだけ本質的な美しさを投影できるかが大切な気がします。

小木:RYUJIさんと仕事をしていて面白いなと思うのは、広告ビジュアルを作りながら決して物を売ろうとしていないところ。普通広告のモデルビジュアルは売りたい色を前面に出して、商品を見せるのが当たり前。でも、RYUJIさんが作るビジュアルは商品よりも女性像が先に立っていますね。

RYUJI確かにそうかもしれません。今時代が求める女性像はどんなものなのか考えて、そこからメイクを作り上げていく。いくらトレンドのカラーを盛り込んだって、„完璧な女性像“に勝るものはありませんから。

小木:RYUJIさんのメイクは物ありきではなくて人ありきだから、女性たちが共感できるんですよね。あらゆる女性に支持されるビジュアルなのに、決して平凡なわけではない。その中にRYUJIさんらしさが光っているっていうのはすごい。

RYUJIメイクは個人のものでありながら、同時に人に見てもらうもの。口紅を変えたら何人がそれに気づいてくれるか。そこからコミュニケーションが生まれると思うんです。

小木:そうですよね。僕もメイクは名刺よりも大切なコミュニケーションツールだと思います。

RYUJI:美容を楽しむということは生活を楽しむということです。メイクを通じて女性たちの生活がより豊かになることを願っています!

ヘア&メイクアップ アーティスト RYUJIさん

東京でフリーランスとして活躍した後、2000年に渡米。NYを拠点にVOGUEのカバーや広告、CMを中心に活動。2009年の帰国後も、国内外で活動を続けている。

http://ryuji.r-project.co.jp


Works

RYUJIさんがディレクションしたCosme Kitchenのウィンタービジュアル。エフォートレスな女性像が今の時代にぴったりハマっている


小木充(おぎ・みつる)

伊勢丹社員として「ビューティアポセカリー」の立ち上げに参画。現在はマッシュビューティーラボ副社長としてCosmeKitchenのクリエイティブディレクションを行う、仕掛け人。世界中のオーガニックブランドの日本上陸にも多く関わる。





この記事をシェアする

LATEST POSTS