「10周年のタイミングでぜひ北島さんにお話を伺いたかった」という小木さん。取材は自由が丘にあるMIMC本社で行 われた。化粧品の製造からブランディング、日本のオーガニックマーケットの未来まで、ふたりの話題は尽きない様子

《オギノマ》自然が持つちからを、女性に届けたい


 今回のゲストは、「メイクでスキンケア」を提唱し創立10周年を迎えるMIMC代表の北島寿さん。日本のオーガニックシーンを見つめてきたふたりのクロストーク、必読です!

小木:MIMCはサンフランシスコで誕生しましたよね。アジア人向けのブランドなのになぜですか?

北島:ミネラルファンデーションをつくりたかったのですが、日本にはまだノウハウがなくて…。サンフランシスコはミネラルコスメ発祥の地なので、良質な原料や研究所が集まっていたというのがいちばんの理由です。

小木:最初はアメリカ製だったんですね。創立の翌年からコスメキッチンでのお取り扱いが始まりました。

北島:MIMC初のお取引先様です(笑)。店頭に並んでいるのを見た時の感激は一生忘れられません。

小木:2011年、ビューティディレクターにMICHIRUさんが入られてから、ブランドがぐんと成長したように思います。トレンドを意識したカラーが増えて、ファッション性の高いブランドという認知が広がったのでは?

北島:はい。モード色の強いカラーパレットの人気が年々上がっていて、感度の高いお客様が確実に増えています。私はすべての製品の処方開発を担当しているのですが、MICHIRUさんはクオリティに決して妥協をしない方。ナチュラル素材だけでは実現が難しい発色やテクスチャーを真剣に求められるので、私も必死に応えています。

小木:最も苦労したプロダクトは何ですか?

北島:ミネラルクリーミーファンデーションです。プロの撮影と日常使いの両方にベストなものを、植物とミネラルパウダーだけでつくるなんて、自分でもどこかで無理だと思っていました。試作しては即ダメ出しの繰り返しが2年は続いたと思います。でもある日、ファンデーションをつくるのではなく、スキンケアバームにミネラルを混ぜたらどうか、という発想に行きついて。そこからは早かったです。

小木:今やいちばんの人気商品ですよね。MIMCって全方位のブランドだと思います。年齢や職業、ポリシーに関係なくすべての女性に響くポイントがある。

北島:それは非常にうれしいお言葉です。MIMCが大切にしているのは、エイジレスなブランドであることなので。それから、日本中の女性がポーチのなかに、ひとつでいいのでMIMCのアイテムを持っていてほしい、という想いが創業時からずっとあるんです。

小木:この春からモデルの田澤美亜さんをミューズに起用されていますが、中山美穂さん、アンジェラさん、道端ジェシカさん…と歴代のミューズは魅力的な方々ばかり。

北島:様々な人との出会いが化学変化を起こしているブランドだと思います。小木さんもそのひとり。野宮真貴さんをご紹介してくださったのも小木さんですから。

小木:野宮さんとのコラボで生まれた「サプリルージュ」は、コスメキッチンでもベストコスメに選ばれたほど人気ですよ。次はどんな化学反応が起こるのか楽しみです。今後の展望は? 

北島:10周年を機に、MIMCの原点を改めて強く意識し「自然のちからを、女性の力に」というスローガンを立てました。オーガニックや自然の力を、女性が美しくなるためのプロダクトや情報として広く発信していきたいですね。有益性が科学的に証明されていることも意外と多いんです。

小木:いいですね。確かに我々はまだまだオーガニックの魅力を伝えきれていないかもしれません。

北島:オーガニックって、女性にも、環境にも、未来にも力になる幸せなもの。もっと盛り上げていきたいですよね。

小木:同感です。情熱をもって、楽しんでいきましょう!

株式会社MIMC 代表取締役 北島 寿さん

東北大学大学院で化学者を目指すも化学物質過敏症になり、自然化粧品の道へ。28歳で渡米し独自にマーケティングを行った後、株式会社MIMCを設立。同社の代表にして開発者。

http://www.mimc.co.jp

DOWN TO EARTH

大地が持つ生命エネルギーを表現した春のコレクション。MIMCの原点「ミネラル」への想いが込められている。優しさと強さが共存する、凛とした表情が完成する


小木充(おぎ・みつる)

伊勢丹社員として「ビューティアポセカリー」の立ち上げに参画。現在はマッシュビューティーラボ副社長としてCosmeKitchenのクリエイティブディレクションを行う、仕掛け人。世界中のオーガニックブランドの日本上陸にも多く関わる。


TAGS:#美容#MIMC



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