日常的に使うコスメは、もちろん機能性は重要。けれどそれだけじゃ、満足できない。パッケージも重要です。中身と見た目、両方大満足なブランドが日本に上陸します。
小木:今月のゲストはfromラスベガス。この秋、日本に上陸するリップケアの新ブランド《ヘンネオーガニック》の創設者ローラ・シャオさんです!ブランド誕生は2015年だよね。何歳のときに起業したの?
ローラ:26歳かな。WEBのデザイナーをしながら、スウェーデンやニュージーランドに住んでいて、ブランドを立ち上げたのはアメリカに帰国したタイミング。
小木:きっかけは?
ローラ:ネバダ州の気候(笑)。それまでトラブルなんてなかったのに空気の乾燥のせいで、唇が荒れちゃって。それで、いつかやってみたいと思っていたビューティブランドをはじめることにしたの。
小木:リップスティック、すごくいいよね。僕もローラを紹介してもらう以前から買って使ってた。内容はもちろん素晴らしいんだけど、特筆すべきは高級感のあるパッケージデザイン。この重厚感あるガラス素材って高くって…なかなか使えないんだよね〜。
ローラ:パッケージにはこだわったから(笑)。ブランドを立ち上げた当時は、ラグジュアリー系のコスメと違って、オーガニックビューティはパッケージがクールじゃないものばかりで…、私はそれがイヤだったの。中身も見た目もどちらも諦めたくないでしょ?
小木:両方大切だよね。原材料におけるオーガニックやナチュラルというのは絶対に譲れない条件だけど、やっぱりそれだけじゃ十分じゃない。手にするたびに、テンションが上がるとか、そういう部分も重要だと僕らも思っている。美容業界も少しずつそういった考え方にシフトしつつあるしね。大手企業がスタートアップのオーガニックブランドを買収したりとかさ。
ローラ:私は売らないわよ(笑)。創業以来ずっと、ファイナンシャルも生産も、ブランドのすべてを自分たちでコントロールしてきたから。だからこそクオリティの高いものをつくれて、私たちのことを知らない人にもプロダクトを手に取ってもらうことができてるんだと思ってる。
小木:OEMしてたら、この価格でこのクオリティは実現できないよね。大手には絶対マネできない。きっと5年後には、ラグジュアリー系にも張り合うブランドになっても不思議じゃない。
ローラ:もちろんそのつもり(笑)。まだ10種類しかプロダクトはないけど、新しいアイテムもこれから生み出していく予定。
小木:いまはリップケアだけだけど、今後はもっと幅を広げていくということ?
ローラ:私がつくりたいのは、リップやハンドなど、みんなが見落としがちな部分のエイジングサインをケアするプロダクトなの。たまたま最初につくったのがリップケアだったというだけで、今後はもっといろいろなケアアイテムをつくっていきたいと思ってる。楽しみにしていてね。
小木:気になるなぁ(笑)。僕がローラにお願いしたいのは、日本のユーザーの意見を大切にしてほしいということ。やっぱり日本人って繊細で細かいところまでチェックしているから。彼女たちが満足する製品をつくれれば、それが世界クオリティでもあるんだよね。
ローラ:日本のユーザーにも、どんどん私たちのプロダクトを届けていきたいと思っているから、小木さん、今後もいろいろとアドバイスよろしくね!
小木:もちろん!新製品情報、あとでこっそり教えて(笑)。
《THIS MONTH GUEST》
《HENNÉ ORGANICS》創設者・CEO ローラ・シャオさん
アメリカ・カンザスシティ出身。大学卒業後に米国外に移住し2015年に帰国。《ヘンネオーガニック》をパートナーと立ち上げる。現在は31歳。ラスベガスにファクトリーと住居を構えている
HENNÉ ORGANICS
日本デビューのラインナップは、バームやグロスなど全10種類。こちらは、 24金メッキボールがついた、ロールオンタイプのリップセラム(5800円)。