オーガニックの最前線、アメリカ・ロサンゼルス。この地に住み、音楽業界で仕事をするクリエイターに現地の最新情報を取材。2020流行予測をお届けします!
木村:よろしくお願いします。
小木:泰輔くんはLAの映像音楽業界で活躍するクリエイター。今日は、現地の最新情報なども教えてもらおうと思っています。まずは簡単に自己紹介をお願いできる?
木村:僕の仕事は映画音楽の作曲です。日本だと劇伴ともいわれています。
小木:知り合った15年前は、日本でサラリーマンやってたのに、まさかハリウッドに行っちゃうとは思わなかったなぁ(笑)。
木村:僕もです(笑)。会社を辞めて、ボストンにあるバークリー音楽大学へ留学したのも27歳のときですからね。
小木:卒業してからLAへ?
木村:そうです。卒業後にコンポーザーのアシスタントからキャリアをスタートして、いまフリーランスになって5年目。やっと仕事も軌道にのってきました。でも、競争も厳しい場所なので日々サバイバルですね。
小木:あっちで成功できる人ってほんと一握りだもんね。実力だけじゃなくコネクションも必要だし。
木村:あとはアピール力!
小木:日本人が苦手なところだ…。
木村:自分をきちんとプレゼンテーションできないと、チャンスはなかなか回ってきません。
小木:となるとやっぱり、心も体もちゃんと健康を維持することが大切だよね。LAはオーガニック先進エリアだけど、食生活なんかは変わった?
木村:変わりましたね。朝起きたらファーマーズ・マーケットへ行って、買ってきた果物でスムージーをつくっています。そうするとやっぱり集中力が違いますね。
小木:日常的にオーガニックを取り入れやすい環境っていいよね。LAのマーケットは、僕は常に意識していて、ホールフーズマーケットの棚は定点観測している。じつは、この棚の変化で、日本で次に何が流行るのか、トレンド予測ができるんだよね。
木村:いまだとCBDオイルがすごいですよ。CBDを扱うショップがどんどん登場していて、なかにはすごいスタイリッシュな店も。まるでアップルストアみたいです。
小木:僕は、植物性プロテインにも注目してる。そういったものが、少しタイムラグがあって日本に入ってくるから、マーケットにアンテナ張ってるわけです。何か、次のムーブメントはある?
木村:それ、よく聞かれるんですよね(笑)。うーん…、ゴング・メディテーション!
小木:それは初耳!何それ?
木村:ゴング(ドラ)を鳴らしながら、メディテーションをするんです。乱れた体内の波動を整え、脳を素早く休ませる、というものなんですが、独特の浮遊感があって新しい体験でした。友人がインストラクターをしているので、今度紹介しますよ。
小木:ぜひ!うちの会社でやってもらいたい。しかしLAって、食もそうだけど、気持ちよさを追求しようとする意識が高いよね。柔軟な発想で、面白いものがどんどん出てくる。
木村:そうかもしれませんね。コスメキッチンもLA出店どうですか?
小木:ホールフーズがあるから、なかなか厳しいかなぁ(笑)。泰輔くん、次はまたLAで会いましょう。今日はありがとうございました!
《THIS MONTH GUEST》
Composer 木村泰輔(きむら たいすけ)さん
LA在住の作曲家。27歳で脱サラし、ボストンにあるバークリー音楽大学に留学。映像・映画音楽の作曲を学び、現在ではディズニー・ピクサーのコマーシャルやディスカバリーチャンネルのテレビ番組の音楽なども手がける
Music for Film & TV
音楽次第で、映画も空間もまったく印象が変わるという面白さに惹かれ、音楽の道に進んだ木村さん。木村さんのつくった音楽は、彼のホームページで聴くことができる。ぜひご試聴あれ!