軍地さんと小木さんは、東京のあちこちで遭遇する間柄。和やかなムードで会話は進んでいった photo: Junpei Kato edit: Kohei Nishihara(EATer)

《オギノマ》東京は、もっともっと楽しくなる


 特集ページに引き続き、軍地彩弓さんをお招きしてのオギノマ。2人の対談は、まだまだ続きます。東京で、楽しく。そのためのヒントが見えてきました。

小木:軍地さん、引き続きよろしくお願いします!

軍地:やっと、オギノマに登場できて感激(笑)。

小木:まずはオーガニックについて話を聞かせてください。先ほどもブルックリンの話をしていた時にオーガニックというキーワードがでてきました。なぜ今オーガニックが求められていると思いますか?

軍地:それは、きちんと健康にヘルシーに生きることが一番の幸せだって、みんなが気づいたからだと思う。特に食は、出所がちゃんとしたものを食べたい。好きな人や子供に、いいものを選んで食べさせたいと思うのは自然なことだと思う。やっぱり女性はその意識が強いんじゃないかな。

小木:確かに、きちんとしたものを食べたいという意識は高くなりました。

軍地:みんな、9 ・11や3 ・11があって、生きるために必要なものはなんだろうと考えるようになった。地震やテロとか、突然何かが起こった時に大切なのは、きちんと食べて生きるってこと。そのことに気づいたんだと思う。あと、オーガニックなものって美味しいし。

小木:単純に美味しいとか、気持ちがいいというのも重要ですよね。

軍地:あとはやっぱりSNSの影響もあると思う。それまでは本を読んだりして調べたりしないと分からなかったことが、自分のタイムラインに流れて来る。SNSが、体に悪いものを顕在化させて、みんながそれを意識するようになったんだよね。

小木:食品添加物に遺伝子組み換え食品、そういった食の安全性に関する情報がタイムライン上に常に流れてきますよね。テロに地震、不正・疑惑…いろいろな事件を経て、もう確かなものなんて何もないとみんなが思っているのかもしれません。

軍地:私たちは不確かな時代に生きている。国にしろメディアにしろ、いままで信じてきたものを、もう簡単には信用できない。だからこそ、信じられる人を見つけたらSNSでフォローをする。私も、知り合いが薦めている店に行くことが多くなりましたね。

小木:僕も、シェフの顔が見える店に行くようになりました。どんな人が料理しているかわかると、安心できます。

軍地:この人が言っているとか、この人がつくっているということが重要になったよね。誰を信じるかがすごく大切な時代。そうなると、信頼できるコミュニティの一員になることがポイントになる。

小木:でも、そのコミュニティはどうやって見つければいいんでしょうね?

軍地:たとえば、好きな店をまずひとつつくる。それでシェフと仲良くなって、シェフを通じていろいろな人たちとどんどん出会う。そうすれば、自ずとコミュニティの輪は広がっていくはず。ゴールデン街はまさにそんな感じで、場所が人を繋いでくれる。

小木:最近増えているホステルも、ゴールデン街の店と一緒で場所が軸となって、コミュニティが生まれる場所ですよね。いま、東京で面白い場所って、コミュニティが生まれている場所なのかも。SNS時代だからこそ、街に出る。そうすると東京はもっと楽しくなる。

軍地:うん。 自分が能動的に動けば東京は楽しい! なんだかうまく話がまとまりました(笑)。

小木:確かに(笑)。軍地さん、これからも一緒に東京を楽しみましょう! 今日はありがとうございました!

《THIS MONTH GUEST》ファッション・クリエイティブ・ディレクター 軍地彩弓(ぐんじ さゆみ)さん

 本誌連載「東京CODE」でお馴染みの東京の仕掛人。あるときは雑誌編集者、またあるときはテレビのコメンテーターとしてメディアを問わず活躍中。

PARK HYATT TOKYO

 2人の対談は、新宿にあるパークハイアット東京で。撮影が行われたのは、38Fのディプロマットスイートルーム。窓の外には、東京の街が広がっていた。思わず、見とれてしまう景色だった





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