この春、ひとつのメイクブランドが誕生した。そのブランドのこだわりは、ファンデーションがないということ。その理由とは…? ディレクターを務めるミナさんに話を聞きました。

小木:今月号のゲストは、メイクアップアーティストのミナさんです!
ミナ:よろしくお願いします。
小木:今日は、〈ムー〉というメイクブランドを紹介します。僕がプロデュース、ミナさんがディレクターを務めるブランドです。まずは簡単にミナさんがメイクアップアーティストになったきっかけを教えてもらえますか?
ミナ: はい、もちろん! 実は私、大学を卒業した後に一度一般企業に就職をしているんです。でも、なんか性に合わなくて…。それでもともと興味のあったファッションやメイクを学びに、ロンドンへ留学したんです。
小木:いきなりロンドンへ!?
ミナ:そうなんです。それまで、フリーランスのメイクという職業も知らなくて(笑)。スクールでそういう仕事があると知ったんです。
小木:そうだったんですね。
ミナ:はい。スクールに行った後は、シャーロット・ティルバリーなど憧れのアーティストのお手伝いをしながら経験を積んでいきました。
小木:その後、帰国して活動していったんですね。
ミナ:日本では、ビューティのお仕事が多かったんです。だから、メーカーさんとお仕事をする機会も多く、コスメブランドのプロデュースなどもさせてもらいました。でも、もともと私はオーガニックなものが好きだったので、そうではない化粧品には疑問を抱いていたんです。
小木:実は、僕がミナさんにディレクターをお願いしたのは、そういったものづくりの経験があったから。クリエイションだけではなく、もっとブランディング寄りのお話もできると思ったんです。
ミナ:はい。〈ムー〉の名前の由来は、英語で気持ちがいい時に「ムー」と言うところからきています。女性って毎日スキンケアしてメイクをすると思うんですが、そこに費やす時間を気持ちいいものにできればという想いを込めているんです。
小木:パッケージにもこだわりましたよね。ナチュラルなアイテムだけど、カッコよくて遊び心がある。
ミナ:はい。そして一番のポイントは、メイクブランドにも関わらず、ファンデーションを作っていないということ。
小木:その代わりに発売してすぐに、ベースメイク部門でビューティアワード1位を獲得した、マルチプルクリーム「スキンエクスパート」というアイテムがありますよね。隠すのではなく、素肌の魅力を引き立てるクリーム。これは、ベースメイクの概念を変える逸品です!
ミナ:全ての女性の肌色に合う、ベージュを作りました。その名もパーフェクトベージュ。今まで多くの人をメイクして気づいたんですが、ファンデが一番女性を老けさせると思うんですよ。人の数だけ肌色はあるけれど、自分にぴったり合う色のファンデを見つけることはとても難しいことです。でも無理をして塗って、厚化粧になったり白浮きしてしまったり…。
小木:塗らなきゃいけないというルールに縛られて、〝自然に〞見せたいはずなのに逆の結果になってしまうということですね。
ミナ:そうです。だったらファンデは塗らなくてもいいと思うんです。自分の素をいかせば、誰でも綺麗になれるんだよ、ということを伝えていきたいんです。
小木:素肌をちょっとチューニングするだけで、十分に美しい。勇気をもらえるメッセージです。ミナさん、今日はありがとうございました!
《THIS MONTH GUEST》
メイクアップアーティスト ミナさん
2001年に渡英。シャーロット・ティルバリーらのチームに参加。2005年に帰国して雑誌や広告など国内外で活躍。現在は、バンクーバーを拠点に多方面に活躍の場を広げている
m.m.m.

ミナさんがディレクターを務める〈ムー〉の自信作がこのマルチプルクリーム。微妙な透け感のベージュカラーが、あらゆる人の肌を美しく磨く。SPF50+、PA+++スキンエクスパート2700円