フェラーロ博士は4回目の来日。日本に来るたび小木さんとたっぷり会話を楽しむという。小木さんが《アルジタル》のシチリア本社を訪れたときには、ブランドの魅力を余すことなく伝授してもらったそう

《オギノマ》オーガニックとテクノロジー、どちらも私たちに必要なもの


 シチリア島で採れる泥には、ミネラルがたっぷり含まれていた。けれどそのままでは、その力は発揮できない。そこで人智学の出番。そう語るフェラーロ博士の講義は、尽きることなく続きました。

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小木:今回のゲストは、シチリア半島のグリーンクレイを使ったオーガニックコスメ《アルジタル》 を手がけるフェラーロ博士です。

フェラーロ:こんにちは。いつもありがとうございます。

小木:《アルジタル》は今年で日本上陸 10 周年。コスメキッチンのなかでも、確実に毎年ファンを増やしているブランドのひとつです。製品そのものはもちろんですが、フェラーロ博士のお人柄もブランドの魅力をつくっていますよね。コスメキッチンのスタッフにも、博士のファンが多いんです。

フェラーロ:日本の方たちには本当に良くしていただいていて、その信頼に応えようと私も毎日製品づくりを頑張っていますよ(笑)。

小木:博士はもともと大学で人智学を学ばれていたんですよね。

フェラーロ:その通りです。人智学とは、見たり触れたりできない物質的ではない領域—パワーやエネルギーといったもの—を科学的に解明しようとする学問です。《アルジタル》には、この人智学のエッセンスがしっかりと盛り込まれています。

小木:それは何やら難解そうです。

フェラーロ:そんなに難しい話ではないんです。例えば私と小木さんが今会話をしています。ふたりの間に交わされたエネルギーは目に見えませんが、交流によってお互いの気持ちに変化が生まれたり、新しいプロジェクトが生まれることがある。それは物質ではありませんが、具体的な反応です。

小木:なるほど。

フェラーロ:人間と同じように、植物や鉱物にもそういった反応が起こります。《アルジタル》がグ リーンクレイ(海泥)にこだわるのは、エネルギーの質が非常に優れているからなんです。

小木:グリーンクレイにはどんな力が秘められているんでしょう?

フェラーロ:グリーンクレイの採れる丘は、約1600万年前は地中海の底にありました。だから太古の地球から生命力をもらい受けているんです。また、クレイの粒子はピラミッド構造をしていて、 ミネラルがバランスよく含まれています。このバランスが植物と抜群の相性を持っていて、組み合わ せることでその良さが引き出されるんです。

小木:ハイジーンソープからスキンケア、歯みがきにいたるまでグリーンクレイが配合されているの はそのためなんですね。

フェラーロ:そうです! グリーンクレイのパウダーを単体で肌にのせても何も起こりませんが、水 やクリーム、ハーブエキスと組み合わせると、肌に対して力を発揮するんです。不思議でしょう?

小木:フェラーロ・マジックですね。《アルジタル》がオーガニックにこだわるのはなぜですか?

フェラーロ:有機農法は何も殺さず、多様性を大事にします。その考えに共感しているからです。私 たちは防腐剤や化合物質などを製品に一切配合しません。自然なものだけを使い、調和的で健康的な ものづくりをしたいのです。現代人はテクノロジーに夢中ですね。そこに魅力があるのは認めますが、 それだけでなくオーガニックな考え方をバランスよく取り入れることで、人としての機能が保たれるのではないか、と思っています。オーガニックな世界は電気に頼らなくても機能しますし(笑)、人間の内側から湧き起こる創造性や価値観を育てます。

小木:《アルジタル》がいまどうしてこんなに人気なのか、その理由がわかりました。博士、今日はありがとうございました!

《THIS MONTH GUEST》

《アルジタル》創設者 ジュゼッペ・フェラーロ博士

 生物学者。自然療法や人智学に 触れ、ホリスティックな学びを得る。故郷シチリアのグリーンクレイが持つ素晴らしいポテンシャルに気づき、その素晴らしさを伝えるため、1979年に《アルジタル》を設立


GREEN CLAY

metro188_oginoma_02.jpgシチリア島で採れる海洋性のミネラルをたっぷり含んだグリーンクレイにオーガニックハーブを配合したペースト。顔や体にパックして使ってみて。《アルジタル》グリーンクレイペースト3600円





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