フェスとライブを愛する音楽女子、稲葉智美が気になるディスクをご紹介!今回のテーマは『フランス音楽に恋して』。

《音楽日々帖》フランス音楽に恋して


 フェスとライブを愛する音楽女子、稲葉智美が気になるディスクをご紹介!今回のテーマは『フランス音楽に恋して』。

 この夏に旅行したことで、最近iPhoneのプレイリストにフランス産の音楽が増えました。

 今とても好きなのは、フランスだけでなく英国でも人気のシンガーソングライター、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズです。サウンドは洗練されたシンセポップで、注目すべきはコンテンポラリーダンスを思わせるミニマルかつ独創的なパフォーマンス。このセンス、さすが芸術の国フランスだ! と膝を打ちました。ぜひPVもチェックしてみてください。

 続いて紹介したいのは、とにかく個性的な男女ユニット、ザ・ドゥ。去年初来日した際のライブでは、ヴォーカルのオリヴィアはボブヘアと真っ赤なリップに、赤のつなぎを着て、マリオのような帽子をかぶり、かなり目を引くスタイル。彼女の空手のような動きに面食らいつつ、哲学的でミステリアスな歌詞を反芻しているうち、ジワジワとはまってしまいました。うれしいことに「Trustful Hands」のPVは、来日の際に渋谷で撮影したそうです。「信頼できる手」というギクシャクした邦題が付けられ公開中。

 そして、まもなくヤエル・ナイムが日本に帰ってきます! 11月に来日公演を控えた彼女は、今年春にアルバムをリリースしました。作品全体に大きな影響を与えたのは、祖母の死と娘の出産。おばあさんを想って書いたであろうタイトル曲「Older」から、クロージング曲「Meme Iren Song」への流れは圧巻です。“嵐を恐れるな。帰るべき場所に連れて行ってくれるのだから”と締めくくったヤエル。ベット・ミドラーの「Rose」のような、生ける者の強さを感じました。名盤です!


CHRISTINE AND THE QUEENS『Chaleur Humaine』

フランス・ナント出身、28歳の女性シンガー、エロイーズ・ルティシェのソロ・プロジェクト。今年、英国グラストンベリーフェス出演&米国デビューを果たした。本作がデビューアルバム

Ritmo Calentito 2016

THE DO『Shake Shook Shaken』

フランス出身のDanとフィンランド出身のオリヴィアが2005年に結成した男女ユニット。2015年、フランスのグラミー賞に相当するアワードで最優秀ロックアルバム賞を獲得

Rambling RECORDS 2015

YAEL NAIM『Older』

2008年に「New Soul」がAppleのCMに起用され大ヒット。本作はiPhone6のCM曲「Walk Walk」を収録した5年ぶりの新譜。11月にはビルボードライブ東京にてライブも行われる

PLANKTON 2016

selection&text:稲葉智美(いなば・ともみ)

ラジオDJとして活動するほか、BGM選曲やナレーションを手がける。フェスとライブを愛する音楽女子。今年の秋は多肉植物の紅葉が楽しみです

Twitter: @tommyjan15





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