illustration: Yu Fukagawa

《お多福美人講座》小指の秘密

コラム

 「私はこれで会社を辞めました」のフレーズで一世を風靡したCM。アラフォー以上の方は、小指を立てたサラリーマンの姿が浮かぶのではないでしょうか。男が親指、女が小指という手ぶりには、じつは秘密があるのです。

 私の色気のなさを心配した歌舞伎役者のお兄さんに、女らしさの秘訣を教わった話を以前書きましたが、そこでもう一つ教わったのが、この「指」にまつわること。

 「男らしい動きをしたかったら、親指を意識して、親指から動かすこと」

 一度お試しいただきたいのですが、ビールを注ぐ仕草も、親指に力を込めると肘が張って男らしく見えるのです。一方、小指を意識すると肘は内に入り、女性らしい自然な品が生まれます。そのお兄さんは、小指から伸びる線は体の芯を通っていて、そこに力がないと女らしくならないし、親指を振り回せば、力がなくても男に見えるとおっしゃっていました。インナーマッスルや精神的な強さが、女らしさには不可欠なのだろうと、私なりに合点していましたが、あるとき読んだ記事に思わず膝を叩きました。

 木村祐介さんという、美しい顔や姿をつくるトレーナーの方の対談で、「親指を意識すると胸、小指を意識すると背中の筋肉が動く」「親指でバッグを持つと新橋のサラリーマン、小指から握れば丸の内OL」と、例えも大変わかりやすいのです。

 小指を使えば背中を使うことになる。普段意識が届きにくい身体の後ろ側を使うことで、気が充満して、人を惹きつけるオーラが生まれるという木村先生の説と、役者のお兄さんの言葉が合わさって、小指の効能が改めて腑に落ちました。と同時に、小指を立ててグラスを持つオネエの姿が浮かび、行き過ぎの感はあるにせよ、あの方々は女であることを極めておいでなのだと思いました。小指には、女のたたずまいを変える強い力が秘められているのです。

参考:http://www.yusuke-kimura.info/#home
   http://www.yusuke-kimura.info/blog



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