Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
3人制と5人制 二つのバスケを行き来する
浅利: ズバリ聞きます! いま苦戦中だよね?
落合:はい(苦笑)。僕が所属する越谷アルファーズは、今年からB2リーグに昇格したんですが、大苦戦中なんです。
浅利:やっぱり昇格チームは苦労するよね。しかも落合選手の場合は3×3の活動もしているから、出場機会も限られてしまう。
落合:悔しいですよね。うちは、もともと実業団。今もメンバーの半数以上が会社員なんです。だから、練習は夜の8時からとかになっちゃうんです。
浅利:昼間は仕事をしているチームメイトが多いんだ。でも、タフだなぁ。頭の切り替えも大変そう。
落合:彼らの仕事とバスケを両立している姿には、ただただ尊敬。すごいなと思います。
浅利:本当にバスケが好きなんだろうね。でも、そんな選手にこそ活躍してもらいたい!
落合:コートで活躍している選手が、普段は営業マンだったら親近感も湧きますよね。
浅利:うんうん! 身近な存在のヒーローだから、ファンも喜ぶと思うんだよね。ところで、背番号の91 って何か意味があるの?
落合: デニス・ロッドマンと同じ背番号です!
浅利:ああ、やっぱり!
落合:僕は、プロになる前はストリートボールをしていたんですが、そのときのニックネームは「ワーム」。これもロッドマンと同じです。憧れの存在なんです。
浅利:落合選手をはじめて見たとき、でかい選手が出てきたなぁって。腕も虫みたいに長くて、だからそう呼ばれているのかと(笑)。
落合:彼はコートの外ではやんちゃだけど、プレーは真面目じゃないですか。リバウンドも強いし、しっかりとディフェンスをする。エースやスコアラーを支えるその姿がカッコいいなと思って目標にしていました。
浅利:落合選手は、今はどんなプレースタイルなの?
落合: アルファーズでの僕の役割のひとつは相手チームの外国籍選手とマッチアップして、チームメイトの負担を減らすこと。つまり、めっちゃ地味だったりします(笑)。
浅利:3×3のときは?
落合: 役割もキャラクターも変わりますね。積極的に点も獲りにいきます。3×3競技は監督もいないし、味方のフォローもなかなかできない。個人で判断して攻守ともに戦えないと通用しないんです。
浅利:同じバスケだけど全然違うよね。でも、その両方を行き来しているのが落合選手の強さでもある。来年のオリンピックも期待しています! というか、もう年末だね。クリスマスの予定は?
落合:練習ですね(笑)。しかも年末も年明けも遠征です。
浅利:あらら、それは大変。
落合:天皇杯で元日に試合があったこともあるし、高校時代のクリスマスはウインターカップでした。大会でクリスマスソングが流れるんですよ。聴いていて寂しくなったなぁ…。
浅利:つまりバスケ選手に人並みの年末年始はないと(笑)。
落合:お節くらいは食べたいですけどね。
浅利: 少しでもいいから休めるといいね。今日はありがとうございました!
《今月のゲストは…》

越谷アルファーズ 落合知也
1987年6月18日生まれ。東京都出身。身長195cm。ポジションはフォワード。ストリートボールチームなどを経て、越谷アルファーズに所属。同時に、TOKYO DIMEにも所属し、3×3競技で東京オリンピック出場を目指す
《インタビューを終えて…》
同い年ということもあって話しやすかったです。大好きなバスケ一筋で、やんちゃな男の子が大人になったという感じでしたね。でもちゃんと地に足がついた考え方をしていて、夢を掴みとるための熱いエナジーも感じられて気持ちよかったです!

あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。クリスマスソングって心が切なくなりますよね…。だから冬もバスケします!