Bリーグ公認の「B.LEAGUE FREAK」に任命された俳優・浅利陽介が、いま気になるプロバスケットボール選手に話を聞く。
コートの中でも外でも熱い気持ちをもって
浅利:バスケを始めたきっかけは、なんだったんですか?
佐藤:始めたのは5年生からですね。学校の教材ビデオで、NBAのシカゴ・ブルズとユタ・ジャズの試合を見たんです。そこに、すごくカッコいい人がいて。シュートもバンバン打つし、ダンクも決まる。歩く姿もカッコいい。それが、マイケル・ジョーダンだったんです。ビビっときましたね。
浅利: ジョーダンがきっかけだったんだ。
佐藤: はい。ジョーダンの歩き方から、マネしていました(笑)。
浅利:プロを意識し始めたのはいつ頃からですか?
佐藤:僕がバスケを始めた当時は、実業団チームしかなかったんです。それでも、プロになりたいとは漠然と思っていました。でも、bjリーグの発足が決まって、その夢が明確になりました。それで、まずは下部リーグでプレーすることを目標にしたんです。そこから上を目指そうと。
浅利:ふむふむ。
佐藤:ある時、地元のチームの監督が自分の学校にきて。来年bjリーグができるから、うちに来ないかと言ってもらえて。しかも下部リーグでなくて、1部リーグ。まじか!と思いました(笑)。ちょうど20歳の時でしたね。
浅利:20歳でプロ入り! つまり大学生ってことですよね?
佐藤:新潟工業短期大学の学生です。練習が厳しくて、何度もやめてやろうと思いましたけど(笑)。浅利:やめなくてよかった(笑)。ところで、もし1億円プレーヤーになったら何を買います?
佐藤:僕、まだ自分がお世話になった短大に何も貢献ができていないんですよ。だから、何か学生の練習に役立つような備品をプレゼントしたいですね。
浅利:恩返しは大事ですよね。
佐藤:はい。そんな気持ちもあって、新潟の長岡で「キミタケ Dream Cup」という高校生のバスケの大会をつくりました。
浅利:いいですね! 僕も自分の地元からBリーガーが出てほしいんです。地元で一緒に練習してくれる中学生のことも、どうやったら伸びるかなぁ、と考えちゃいます。バスケを通して、人としての成長もしてもらいたいなって。
佐藤:そうですよね。あり余っている子どもたちの力を、どうバスケに向けさせるか。そういったことも考えます。
浅利: 熱いなあ。その熱さが、佐藤選手の反骨心みたいなものにも通じている気がします。勝ちたいという気持ちも、人一倍強いですよね。
佐藤:反骨心はすごくありますね。このメラメラした気持ちがなくなったら、引退しようかなってくらいです。
浅利:その気持ちってほんと大事ですよね! 島根のファンも、頼もしく思っているんだろうな。
佐藤:島根のファンは、どこに行っても目を輝かせて僕たち選手を応援してくれます。本当にありがたい。とにかく一試合一試合必死にやってくので、これからもその姿を見ていただきたいです。
浅利:僕も楽しみにしています。シーズン後半戦も頑張ってください!
《今月のゲストは…》
島根スサノオマジック 佐藤公威

《インタビューを終えて…》

やっぱりベテランの人は奥が深いですね。いろいろなことを吸収しながら、物事を多方面から見ている方だなと思いました。どの話もすごく面白かったです。そして、思った通り反骨心のある熱い人でした! めちゃめちゃ楽しかったです!
あさり ようすけ
俳優。2018年よりBリーグ公認「B.LEAGUE FREAK」に就任した、筋金入りのバスケファン。現在、テレビドラマをはじめ、映画や舞台の話題作にも多数出演。佐藤選手のシュートフォームには、色気を感じます