あるときは観客の頭上を縦横無尽に飛び回り、あるときは空中に吊られた透明な巨大プールのなかで優雅に水と戯れ合う…。世界で500万人以上もの観客を魅了し、新感覚のパフォーマンスで話題の舞台『フエルサ・ブルータ』の新作が、世界に先駆けて東京で公演中だ。本作のアンバサダーの一員に就任したのは、昨年韓国から日本へと活動の拠点を移した、俳優の大谷亮平。『フエルサ・ブルータ』初体験となる大谷にとって、ワイヤーアクションを駆使しながら自由自在に空中を飛び交う演者たちの姿は、とても刺激的だったという。
「僕自身も経験したことがあるのですが、ワイヤーアクションはバランスを保つのが本当に大変。身体的な能力はもちろん、スタッフや他の演者たちとも息が合っていないとできないので、毎回のライブステージで、あれだけ堂々と魅せることができているのには、本当に驚かされました」
会場には、360度全方位に舞台装置が仕掛けられ、その中ではダイナミックなパフォーマンスが繰り広げられる。ときにはカーニバルのように演者が歌い叫び、観客も一緒になって踊ることも。そんな舞台だからこそ、フェスティバルのような感覚で、演者もお客さんも一体となって楽しむことができる。
「とにかく、ものすごい臨場感と一体感が味わえます。どこからどこまでが舞台、という制約がないので、演者とお客さんが一緒に踊ったり触れ合ったりできる瞬間があるんです。言葉にならない叫びや狂気に満ちた表情など、演者は常に全身からエネルギーを発しているので、あの場にいると心も身体も自然と解放的になれる。国境を超えて楽しめる舞台だと思います」
そう語る大谷の言葉通り、溌剌とした演者たちの表現力には、思わず身も心も引き込まれてしまうほど。重力をものともしない圧倒的なパフォーマンスで、演者も観客もボーダーレスな新感覚の舞台を、ぜひ劇場で体感してみてほしい。
おおたに りょうへい
1980年10月1日、大阪府生まれ。2003年より韓国を拠点にモデル・俳優として活動を開始し、数々のドラマや映画に出演。2016年からは日本へと活動の拠点を移し、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』等、俳優として幅広く活躍する。最新作『東京アリス』がAmazonプライム・ビデオにて配信中

『フエルサ・ブルータPanasonic presentsWA ! - Wonder Japan Experience』
南米アルゼンチン発の体験型エンターテインメント『フエルサ・ブルータ』の最新作。品川プリンスホテル・ステラボールにて12月10日(日)まで開催