誰でも一度はできたことがある口内炎。
とても身近な疾患だけど、できるとちょっと厄介。
口内炎の原因や正しい対処法について、専門医に聞きました。
Q1.口内炎の原因は?
口内炎はとても身近な疾患でありながら、実はまだまだわからないことが多いんです。ウィルスや細菌の繁殖により炎症が起きたり、自らの歯や矯正器具で傷つけてしまったり、栄養不足や不規則な生活で免疫が低下したり…。さまざまな原因が考えられますが、これと断言できる根本的な理由は、いまだ不明なのが現状。中には口唇ヘルペスが口内にできてしまう人もいますが、口内炎と症状が同じなので、口唇ヘルペスと気づかない人も多くいます。
Q2.口内炎の症状は?
ほとんどの方が経験したことがあると思いますが、腫れ、痛み、出血、化かのう膿などの症状が挙げられます。「口内炎」という言葉の通り、口内の炎症すべてが該当するので、症状も人それぞれ。腫れから化膿まですべて発症する人もいれば、腫れだけで治まる人もいます。症状が治まるまでにかかる時間も人それぞれ。2~3日で治る人から、1週間以上痛みが続く人まで千差万別。でも、2週間経っても症状が変わらない場合は、一度歯科で診てもらった方がいいでしょう。
Q3.口内炎の治し方は?
塗り薬や貼り薬が一般的です。市販の薬もそうですが、クリニックに行ってもこれらを処方されることがほとんどでしょう。この薬の目的は、菌や異物を追い出そうとして過剰になった免疫を抑え、炎症を鎮めることです。程度にもよりますが、口内の粘膜の代謝をスムーズにするビタミン剤も有効です。また、日常生活に支障がある方は、レーザーで炎症を抑えるのもおすすめ。痛みもすぐに治まります。ただしレーザーは保険適用外なので、ドクターと相談を。
Q4.口内炎をできにくくするには?
原因がはっきりしていないので対策は非常に難しいのですが、生活習慣が大きく関わっていることは確か。心身ともにストレスをためない生活を心がけて、免疫力を適正に保つことが重要です。矯正器具や歯のかぶせものが原因なら、それを補正して粘膜への負担を取り除くことも大切。
Q5.口内炎を放っておくとどうなるの?
口の中の粘膜は、表面の皮膚と比べて約20倍の速度で代謝します。それだけに、「気づいたら治っていた」という人がほとんどなのですが、中には歯肉炎や歯周病を口内炎だと思って放置してしまっている人もいます。2週間たっても症状が改善しない場合は他の病気の可能性もあるので、病院で診てもらうとよいでしょう。その際には、口の専門である歯科や耳鼻咽喉科で診てもらうのがおすすめです。
監修:池渕 剛先生
医療法人社団 銀座清河会
銀座 池渕歯科 院長