《働くオンナの救Q箱》体がダルくて重い…これって貧血?

COLUMN

 汗をかく夏に疲れを感じやすいのは、実は貧血のせいかも!? いまや女性の約半数が貧血といわれるこのご時世、 症状や原因を知って、さまざまな不調を回避するきっかけに。

Q1.そもそも貧血って?

 赤血球の中に存在するヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ働きをしていて、その数が減少すると体は酸素欠乏の状態に。貧血とは、血中のヘモグロビン値が12g/dL以下になった状態のことをいいます。ちなみに、突発的なめまいや立ちくらみを貧血が原因と思い込む人もいますが、これは急に起き上がったり立ち上がった際に、血圧が急激に下がることによって一時的に脳の血液循環が悪くなる「脳貧血」というもの。ヘモグロビン値とは直接的な関係はありません。

Q2.貧血になるとどうなる?

 日常的な動作で息切れしやすい、疲れやすいといった症状が表れます。他にも、どんなに寝ても疲れがとれない、肩こり、頭痛、むくみ、肌荒れや口内炎といった症状が出ることも。突発的に倒れるといったわかりやすい症状がないため、貧血は自分では気づきにくく、慢性化しやすいのが特徴です。最近ちょっと疲れやすい…と感じたら、忙しさや年齢のせいにするのではなく、貧血である可能性を疑ってみる必要もあります。

Q3.貧血になりやすいのはどんな人?

 ヘモグロビンは鉄分とタンパク質からつくられます。そのため、貧血になる最も多い原因は鉄分の欠乏です。鉄分は、食事から摂取することができますが、体内に吸収されにくく、汗をかけば一緒に体の外にも排出されてしまいます。そのため、意識的に鉄分を多く含む食品を摂取することが大切です。加えて、女性には生理=定期的な出血もあるので、「女性は鉄欠乏になるもの」と捉え、普段から鉄分を多めに取って予防していくのが得策です。

Q4.貧血は放っておいてはダメなの?

 貧血になると血液で運ばれる酸素が少なくなります。そのため、全身では酸素不足になり、十分な酸素を送るため心臓は脈拍を増やして大量の血液を送りだそうとするなど、あらゆる臓器にいつも以上の負担がかかることになります。また、30~40代女性の貧血は子宮筋腫による月経過多などに起因する可能性もあるので、婦人科の受診を勧めることもあります。ちなみに、健康診断で血液項目のヘモグロビン値に「経過観察」と書かれていた人は要注意です。すでに体が貧血状態なので、必ず何かしらの対策を。すぐに病院に行けないのであれば、せめて鉄分を意識して取るようにしましょう。

Q5.どうすれば貧血が治るのか知りたい!

 鉄分の欠乏で起こる貧血の場合は、食事やサプリメントでとにかく鉄分を摂取するのが一番。赤身の肉、レバー、あさりといった動物性鉄分(ヘム鉄)だけでなく、小松菜、ほうれん草、ひじきなどの植物性鉄分(非ヘム鉄)もバランスよく取り入れて。赤血球を作るのに必要なビタミンB12や葉酸、鉄分の吸収率をよくするビタミンCも同時に取るとより効果的です。


監修:濱木珠恵 先生

日本血液学会認定血液専門医
日本内科学会認定内科医
ナビタスクリニック新宿 院長

http://www.navitasclinic.jp/clinic/shinjuku




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