朝、起きた時になんとなく感じるあごのだるさ、頭痛や肩こりなどの症状は、意外なところに原因が?歯ぎしり・歯のくいしばりによる影響を専門医に聞きました。
Q1.歯ぎしりってなんですか?
睡眠時にあごを左右に動かしたり、上下に動かすことで歯が「ギリギリ」とこすれたり、「カチカチ」とたたくような音が発生することを、歯ぎしりといいます。睡眠中は感覚が鈍くなっているため自分では気づかず、家族やパートナー、友人など周りの人から指摘を受けて自覚する方がほとんどです。また、音が鳴らなくても、歯を「グッ」と強く噛み締める歯のくいしばりも、歯ぎしりの一種といえます。
Q2.なぜ歯ぎしりをしてしまうの?
歯ぎしりの原因はストレスです。仕事だけでも、苦手な上司に通勤電車、朝イチの会議などストレスを抱えることが多いのに、プライベートでの人間関係やSNSといった、さまざまなストレス環境が取り巻いています。そしてこれらのストレスは、睡眠中や無意識下の歯ぎしり・くいしばりによって発散されています。つまり、歯ぎしりは必ずしも悪い行為とは言い切れないのです。むしろ、健康なメンタルを保つうえで大切な行為といえるのではないでしょうか。